『元祖肉巻きおにぎりの「にくまき本舗」の失敗理由』

2013年1月11日付の毎日新聞によると、「にくまき本舗」(運営会社:TORIAEZU)が破産申請の準備に入ったという。

「にくまき本舗」といえば、いまや宮崎名物となった「肉巻きおにぎり」の元祖と言われるお店で、1997年に開店した。

記事によると、「にくまき本舗」は2006年夏からフランチャイズ展開したしょうゆだれの濃厚な味付けの肉巻きおにぎりが、東国原英夫知事(当時)のPRやテレビの全国放送で爆発的な人気になったという。

また、2010年10月期の売上高は、4億5000万円になり、直営を含めた店舗数は、一時、10都道府県の16店舗に拡大していたのだと言う。

ちなみに、負債総額は、約1億6000万円だという。

2011年10月期の売上高は2億5000万円まで落ち込んだというから、債務超過に陥ったのだ。

月並みな評価であるが、店舗拡大に伴う銀行からの借入金が経営不振により返済不能になったのだろう。

類似のライバル店がたくさん乱立したことにより、肉巻きおにぎり市場が分散したことで出店した各店舗の売上が伸び悩んだと思う。

「肉巻きおにぎり=にくまき本舗」というブランドが確立しなかったことも痛かったと思う。

元極楽とんぼの山本圭一さんが店員となって有名になった「肉だわら」など似たブランドが追い上げたことにより、本来は、出店スピードを緩めるべきだったと思う。

また「にくまき本舗」は起死回生策として、「ラスク専門店」も開業していたらしいが、経営が落ち込む中での新規事業は、リスクが高かったということになる。

結果論で恐縮だが、「宮崎名物」として、「宮崎県内でどっしりと腰を落ち着けて、じっくり店舗展開」するべきだったと言えるだろう。


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