89回箱根駅伝往路は、日体大が往路優勝を果たした。

日体大は、昨年の大会ではシード権を獲得できず、予選会(1位)から本選に出場。

ちなみに、予選会からの往路優勝は、第73回大会の神奈川大学以来だという。

日体大の往路優勝の原動力は、5区山登りの服部選手(3年)の快走だ。

トップを走る東洋大との差は149秒あったが、14キロ過ぎに逆転。

服部選手の1時間20分台の記録は、89回大会の5区の区間賞(区間1位)である。

服部選手の記録はもちろんすごいが、5区の区間記録は、「山の神」こと柏原竜二選手(現富士通)が88回大会でマークしている1時間1639秒。

あらためて、この記録がとてつもなく速いことが分かる。

89回大会の往路の結果を振り返ると「日体大の快走」と「5区で2校の棄権」が大きな特徴であろう。
棄権した2校の選手は、強風下のレースとなり、気温が急下降したことが原因による「低体温」(中大の選手)と「脱水症状」(城西大)だという。

特に中大の選手は残り1.5キロだった&中大が途中棄権するのは初&28年連続シードの記録を保持するだけに、タスキをつなぎたかったことだろう。

また、城西大の櫛部監督は、自身も早稲田大学時代に脱水症状で途中棄権を経験しており、選手の無念さはものすごく理解できたことだろう。

箱根駅伝の1区間は、約18キロ~24キロ弱だからハーフマラソンの距離。

鍛え上げているトップアスリートでも、気象条件の急激な変化による体調不良はあるのだ。それにしても、5区の高低差は800m以上。

フルマラソンの大会だと、高低差が100mを超えれば、「難コース」の部類に属すが、それを遥かに上回る高低差とは恐ろしい。


過去の記録を見ると、1万メートルの記録が28分前半の選手でも、1時間25分以上かかっている選手もたくさんいる。

言わずもがなであるが、山登りの強い選手を発掘するか、育てることが、往路優勝のカギなんだなぁ、とあらためて感じた箱根駅伝初日でした。


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