入札ごとに手数料を支払う仕組みのインターネット競売「ペニーオークション」のサイトを悪用した詐欺事件に関して、タレントの「ほしのあき」さんが、自身のブログで「実際には落札していない商品を落札した」と紹介し、謝礼として30万円を受け取っていたことが話題になっている。

このペニーオークションについての続報として、詐欺事件に使われたウェブサイトを含めて、複数のペニーオークションのサイトで芸能人が少なくとも20人以上関与していると、各メディアが伝えていた。

まっ、昔から、芸能人が「広告塔」として企業から利用されることは、その知名度という「資産」を有していることから当たり前である。

「格安で商品を落札した」と、実際には落札していないのに紹介することも、屁理屈を言えば「テレビCMだって本人はその商品を日常生活では使っていないじゃん」と言えるかもしれない。

しかし、

◇紹介している媒体がブログである点

◇多くのケースが芸能事務所を通していない点

から、仮に、関与した芸能人が「オークション運営会社が詐欺まがいの会社である」と認識しておらず、刑事罰に問われることがないとしても、「脇が甘い」と言わざるを得ないだろう。

芸能人が書く「ブログ」は、最終的な目的は「自分自身の宣伝」であるが、一般的には、仕事以外のオフタイムなどプライベートを紹介する性格がある。

つまり、テレビや雑誌といった媒体を通じての「明かな企業広告」であれば、「お酒を飲まないタレントがCMで美味しそうにお酒を飲んでいた」としても「仕事でお酒を宣伝するために演じているだけ」と私たちも理解している。

しかし、ブログは「日常生活をさらす」という側面があり、仮に、詐欺に関与していない法律的には「健全なオークションサイト」だったとしても、「明らかなウソ」を報酬をもらってブログで紹介することは、どうかと思う。

また、芸能人は、一般的には「芸能事務所」に所属している。

芸能事務所の役割は、芸能活動を円滑に進めるために仕事をとってきたり、活動をサポートしたり、とさまざまである。

特に、世間に疎い芸能人にとって「リスク管理」という点においては、「芸能事務所があるから担保されている」という側面があるだろう。

つまり、芸能事務所が絡んでいれば、「芸能人のイメージダウン」に繋がるような「リスクのある広告塔」になる仕事は受けないし、受けるとしても運営会社の実態をチェックするはずだ。

しかし、今回関与した芸能人は、「友人の頼みである」「事務所を通さなければとっぱらいで報酬がもらえる」と、軽い気持ちで引き受けたのだろう。

だが、この点の認識が甘すぎるのである。

「有名人」「著名人」に対して、あくどく利用してやろう、という連中はたくさん世の中にはいる。

自分自身が世間に対して持つ影響力とリスクについて、芸能人はもちろん、芸能事務所も芸能人に正しく認識させるマネジメントシステムを構築し、をきちんと管理していくべきであろう。


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