結果として、6年前の教訓が活かされなかった事故が発生した。
2012年10月31日に、石川県金沢市のアパホテルで女性従業員(清掃員)が業務用のエレベーターに挟まれて死亡したのだ。
メディアが報じた情報によると、
◇事故が発生したエレベーターはシンドラー社製
◇シンドラーエレベーターは2006年にも当時高校生の死亡事故が発生している
◇事故は、扉が開いた時に、ゴンドラが途中で停まっており、女性従業員は躓いて倒れた
◇エレベーターは扉が開いた状態で上昇をし、女性従業員は挟まれた
◇2012年2月の金沢市への検査報告では、扉が開いた状態で動くのを制御する安全装置が設置されておらず、装置をつけるよう指導を受けていた
という。
6年前の事件の後に、確か2009年だったと思うが、国交省は「扉が開いた状態で動くのを制御する安全装置の設置」を義務付けた。
しかし、それ以前の全国約40万台といわれるエレベーターには、「安全装置の設置」は義務化されていない。
この事故については、エレベーターを設置しているアパホテルとエレベーターの製造会社であるシンドラー社が真摯に捉えるべきだと思う。
もちろん、日本の法律上は「2009年以前に設置されているエレベーターに対する安全装置の設置義務」はない。
しかし、そもそも、シンドラー社製のエレベーターは、以前の事故もそうであるが、中途半端な位置でゴンドラが停止したり、扉が開いた状態でエレベーターが動きだす、といった「制御プログラム上のミスではないか」という疑いが、まだ完全に晴れていない。
したがって、シンドラー社とシンドラー社のエレベーターを設置している施設では、6年前の事故を教訓に、2009年以前のエレベーターについて、
◇安全装置の早期設置
◇利用者へのリスクの周知
について、徹底するべきだったのだ。
私の予想では、2月の検査結果の金沢市への報告で、「安全装置を取り付けるよう指導を受けた」という情報は、予算権を持つ人(おそらく経営層)に上がっていなかったのではないかと思う。
アパホテルの「内部コミュニケーションの仕組み」にも改善の余地があるように思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ305号より)
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