2012年10月30日号の写真週刊誌「FLASH」が、国民栄誉賞授与が噂される女子レスリングの世界選手権と五輪を合わせて13連覇の偉業を達成した吉田沙保里選手(30)について報じていた。
記事によると、
◇吉田選手の記録は素晴らしいが、女子レスリングは競技人口が少ない
◇「カレリン超え」といってもカレリンはは層の厚い男子グレコローマン130キロ級
◇国民栄誉賞は、落ち目の野田政権のパフォーマンスではないか
◇「なでしこ」の時と比べ国民的な盛り上がりに欠ける
◇吉田選手が「谷亮子化」している
(「前人未到」など自分を美化している)
というのだ。
個人的には、記事が報じていることも「一部その通り」だと思う。
わたしは、スポーツ観戦が好きで、吉田選手は特に尊敬している。
ただ、やはり、過去のスポーツ選手受賞例にみられる野球やサッカー、マラソンと比較して「女子レスリング」はマイナースポーツだ。
だから、「国民栄誉賞」という観点で捉えると、「国全体が盛り上がっている」とはとても言えない。
「前人未到」という観点でいえば、古い話で恐縮だが、かつて競輪の中野浩一選手が「世界選手権10連覇」という偉業を成し遂げたこともあったし、「日本人未到」ということでいえば、柔道の野村忠宏選手は「五輪3連覇」を達成している。
しかし、「国民栄誉賞」は受賞していない。
その理由は、やはり「国民全体の盛り上がり」というムードだろう。
話は、FLASHの記事に戻るが、吉田選手の「谷亮子化」はちょっとかわいそうであると思う。
マイナースポーツを盛り上げようと、サービス精神旺盛な吉田選手だから、テレビ局や雑誌の要望に応えてやっているパフォーマンスなので、「そこは、温かい目で見ようよ」と思う。
それにしても、「国民栄誉賞」という賞の受賞基準は、「雰囲気」「社会情勢」「機運」というあいまいなものだけど、プロ野球に例えれば「記録より記憶に残る選手」のひとりと言われる「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄終身名誉監督のような人気者で、かつ「国民全体が盛り上がって祝福している」時に受賞できるものなのかもしれない。
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