2012年10月8日、日本時間の18時半に、今年のノーベル賞医学・生理学賞に京都大学教授の山中伸弥さん(50)が受賞したことがスウェーデンのカロリンスカ研究所から発表された。
わたしは、外出中で、FB仲間の投稿で、この報を知り、急いで、インターネットニュースに切り替えて確認した。
山中教授の受賞により、アメリカ国籍に変更した南部陽一郎教授も含め日本人の受賞は19人になったという。
ちなみに、授賞理由は「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」で、最初の成果が米科学誌に掲載されてから6年余りという異例のスピード受賞なのだそうだ。
ただ、正直、驚きが今までのノーベル賞受賞者に比較して無かったのも事実だ。
日本では、iPS細胞(万能細胞)を発見した山中教授がノーベル賞を受賞するのは「時間の問題」として毎年のように下馬評に上がっていたからだ。
しかし、海外メディアの今年の下馬評では山中教授は、あまり本命視されていなかった。
印象としては、過去の受賞者も、その年の下馬評では上がっていなかったケースが多いように感じる。
当の本人の山中教授でさえ、8日が体育の日で祝日だったことから、趣味のジョギングを25キロして、自宅で洗濯機のガタガタ音を直し、「ビールを飲むのを楽しみにしていた」というぐらいだから、まさか今年、受賞するとは思っていなかったようだ。
本命に挙げられていない方が、受賞するのかもしれない。(冗談です)
それにしても、基礎研究の段階での受賞は、賛否あるようだ。
ネットの掲示板で、世間の反応を見ていても、実用化はもちろん、臨床実験も始まっていない研究成果が受賞するなんて・・・、というような評価も結構ある。
ただ、 iPS細胞は難病の原因解明や治療、新薬開発につながると期待されているし、ニュースで実用化を目指す研究者たちの声を聞いていると、網膜損傷にはあと2~3年、脊髄損傷にはあと5年ほどで臨床実験に入ることができると言うから、10年後には、きっと実用化されていることだろう。
個人的に、今までの受賞者の記者会見と違ったのは、国の支援に対する感謝だ。
日本人のノーベル賞受賞といえば、「研究資金が限られた中での受賞」というのが、定番だった。
しかし、山中教授は「国の支援がなければ受賞できなかった。日本という国が受賞した」と研究費支援に感謝していた。
山中教授は、今年、第1回大会だった京都マラソンを走って、資金援助を自ら世間にアピールしていた。
きっと、今年の京都マラソンも走るのだろうけれど、ランナーたちから、相当祝福をされ、京都マラソン自体もかなり注目されることだろう。
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