NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が2012929日に最終回を迎えた。

月並みだし、毎回、連ドラが終わると漏らしている感想であるが「番組が終了すると一抹の寂しさ」を感じる。

私のこれまでの人生経験でいえば、小学校~高校のクラス替えや会社での同僚や上司の異動の時の心境と似ている。

それまで「毎日のように、家族より長い時間、一緒に歩んできた仲間との別れ」は、「もうこのメンバーで一緒に勉強できないんだ、仕事ができないんだ」と考えると、嫌な思い出より「さびしいなぁ」の想いの方が一時的に強くなる。

だけど、現金なもので、新生活が始まれば、1週間もすれば、また通常の日常に戻るんですけどね。

朝ドラも同じで「純と愛」(ヒロインは夏菜さん、準主役は風間俊介さん)が始まれば、またこちらの話に吸い込まれて行っちゃうんでしょう。

ということで、「梅ちゃん先生」に関する「感想」は「今書かなければ印象が薄くなる」と思いメモ代わりに残しておきたい。

「梅ちゃん先生」に関しては、実は、当初は期待していなかった。

というのも「朝ドラのヒロインはまだ有名でない女優さんが演じるのが楽しみ」という想いがあるので「堀北さんのような有名女優さんじゃフレッシュ感がないなぁ」と感じたからだ。

しかし、今まで、2005年の日テレ系「野ブタ。をプロデュース」以来、他の作品で堀北さんを見てきたつもりであったが、これだけ「毎日のように見る」のは「梅ちゃん先生」が初めて。

梅ちゃん先生のキャラと堀北さんの実際のキャラが似ているのか、なかなか、面白い。

高橋克実さんの「常に仏頂面のお父さん役(建造)」も今までのイメージと違って良かった。

・・・この感想、書き出すと長くなりそうなので(笑)、一気に「最終回」に移るが、注目していたのは「どうやって主な登場人物を最終回に集めるのか」であった。

NHKの連ドラは伝統的?に最終回は登場人物で亡くなった方以外の主な登場人物を最終週に「集める傾向」がある。

結果的には「自分を変える」と決意した「お父さん(高橋克実さん)がのど自慢大会に出る」というシーンで全員を集めた。

今回の登場人物は、多かれ少なかれ、「みんなが変わっていった」のだ。

勉強の不得意だった梅子は医者になり、婚約者が戦死しその想いに引きずられていた松子(ミムラさん)もその思いを断ち切り賢い主婦になり、父の敷いた道から飛び出した竹夫は実業家となった。

そして最後は、「時代が変わること」「文明の発達」に拒絶感を示していた「お父さん」も「変わろう」とたのだ。

まさに、日本が一番輝いていた「高度経済成長期」の日本人のマインドそのものだった。

最後に「梅ちゃん先生」にケチをつけるようでなんだが、それにしても、「建造(お父さん)」の養母(正枝)役の倍賞美津子さんが「若すぎる演出」だったのが、違和感が残った。

設定としては「建造が10歳の時に養子として引き取った」ことになっているから、少なくとも建造より15歳程度は年上だろう。

最終回当時、建造は帝都大学病院を定年退職して34年経過しているから、仮に「55歳」で定年を迎えていたとしても60歳近く。

そう考えると、正枝は745歳以上となるはずなのだが、どうみても「若すぎる」のだ。

このあたりは「あんまり下手なわざとらしい老けメイクは止めましょう」という演出家の意図があったのだろうか?

ちょっと謎である。

「梅ちゃん先生」は終わったばかりだが、1013日と20日の午後9時から「朝には描けなかったこと」を続編として放映すると言う。

しかし、放映されるのは「BSプレミアム」。

地上波で放送しないところがなんともにくい(笑)



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