居酒屋の「甘太郎」「北海道」や「ステーキ宮」などを運営するコロワイド(東証一部:20123月期決算の連結売上高は10187900万円)が「牛角」や「土間土間」「しゃぶしゃぶ温野菜」などを運営するレックス・ホールディングス(201112月期決算の連結売上高は7465900万円)の株式66.6%を取得し2012101日から子会社化すると言う。

買収の狙いは、「集客や物流などの面での相乗効果を図る」ことであろう。

コロワイドは現在、925店舗で構成され、レックスは、全国に1228店舗を展開いている。

そもそも飲食店の儲けの構造は、「店舗を作って、集客し、お客さんに料理を提供すること」である。

しかし、競争の激化により低価格化が進み、「店舗だけで業務の効率化」を図っても利益が生まれにくくなった。

そうなると、進む方向は「上へ上へ」の川上戦略で、食材の仕入や物流をコントロールしコスト全体の効率化を図るしかない。

この方法はアパレルの世界でいえば、ユニクロ(ファーストリテイリング)が「製造小売業」という業態で成功を収めているのと同じである。

この業態のメリットは、

◇流通コストの中抜きによるコスト削減

◇顧客ニーズが把握しやすくスピーディーな商品開発ができる

◇需要予測の精度が増し適量の仕入れ、適量の生産が可能

なので効率化が図れるのだ。

話は変わるが、政府は平成22年度から「農業の第6次産業化」を推進(農水省)している。

「農業の第6次産業化」とはご存知の方も多いと思うが、東京大学名誉教授の今村奈良臣氏が唱えた概念で、「農業が農産物を生産するだけでなく、それを加工し販売するところまで視野に入れた事業展開をすることにより、農業生産者が多くの利益に関われる仕組み」のことである。

要は「各1次、2次、3次産業を単に足し算するのではなく、有機的・総合的結合を図る掛け算である」ということが狙いの「1××3=6」(第6次産業)という造語なのだ。

2012920日のテレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」では、もともとは「九条ネギ」の生産者だった「こと京都」と「天草のオリーブ園のオリーブ」を利用した「オリーブ生活提案ショップ アビーロ」を展開する「九電工」が取り上げられていました。

農業生産コストの高い日本では、価格だけでは、関税を含めても海外から輸入される農産物にとてもかないませんから、生産者ならではの顧客ニーズに対応した加工や販売をして付加価値商品を生み出していくしかないんですよね。

これからのビジネスは、従来の1次産業、2次産業、3次産業という枠組みだけでビジネスモデルを構築して業務効率を高めるだけでは勝負できない時代になってきていると言えるのであろう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ299号より)


【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html