打合せや講習会を実施している時に「ありゃ~、この人大丈夫かなぁ」と不安や心配になるシーンがある。

それは、

1)相手の話をすぐに否定する 

2)相手の話の腰を折る 

3)相手の話を上の空で聞く 

といった行動をとる相手である。

日本人のコミュニケーションは一般的に、「共通体験、共通の価値観」をベースにした「あうん」のコミュニケーションが主体と言われている。

そのため、相手との親密度が高い場合はもちろん、初対面の相手でも、「相手が話しを理解してくれていることを前提としたコミュニケーション」をとる。

また、「さっきと全然次元の違う話」を突然話し始める「論理の飛躍」的なコミュニケーションも日本人の場合は、概ね許される。

ただ、そうはいっても、「相手との信頼関係」を構築する上では、コミュニケーションにおいて、上記に示した「3つの行動」をする相手に対しては、通常は不信感を多かれ少なかれ抱くことになる。

では、このような自覚症状がある場合、どうすればよいか?

それは、

1)相手の話をすぐに否定する 

たとえ間違っていると思ってもいったん最後まで聴く 

肯定思考に切り替える 

2)相手の話の腰を折る 

聞く時は聴くに徹する 

相づちを頻繁に入れる 

たとえ間違っていると思ってもいったん最後まで聴く 

3)相手の話を上の空で聞く 

視線を合わせて聴く 

要約しながら聴く 

話の途中で「今までの話しはこういうことでよろしいですか」と要約して確認する 

といったことに心掛ける必要がある。

このような「コミュニケーション上の3つの悪癖」がある人は、以上のような点について注意して「悪癖を直す」ことに留意することが大事なのである。

逆にいえば、「コミュニケーションが上手な人」を観察していると、こういった点が自然となのか、意識してなのかわからないが、よく出来ているのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ291号より)