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ある保険会社が「代理店の経営力強化策」のひとつとして「マネジメントシステムの導入」を積極的に推進している。
ご存知の方は多いと思うが、マネジメントシステム規格には「品質マネジメント」や「環境マネジメントシステム」などがあるが、基本的には、どのマネジメントシステムも基本形は似ている。
したがって、個人的には、「マネジメントシステムの本質を理解させ、組織の武器にする」ということが目的で、「規格の守備範囲に厳密に囚われない」のであれば、どのマネジメントシステムを導入しても目的は果たせると思う。
「マネジメントシステム」の基本的な構造は、
◇自社が求められている顧客ニーズを明確にする
◇経営ビジョンを明確にして中期目標を立てる
◇年度目標と目標達成のためのプロセスなど活動計画を立てる
◇目標やそのプロセスが計画的に進捗している否かの指標を立てる
◇計画した指標に基づき計画したことの進捗をチェックする
◇進捗が計画通りでなければ原因を明確にして対策を立てる
◇問題を常に明確にして継続的な仕組みの改善を図る
といった「計画→実行→チェック→対策」といういわゆる「PDCAサイクル」をまわして経営の質を高め成果を出し続けていく体制を構築することである。
ただ、代理店は、「個人事業主」や「家族経営」のような組織が多く、そもそも「中期計画を立てる」「情報を共有化し仕事のやり方を標準化する」といった文化が無い、あるいは希薄な代理店が殆どである。
つまり、ビジネスマンであれは当然知識として有していると思われる「PDCAサイクル」や「目標管理」といった概念がそもそもないのだ。
そういう背景を知らずにコンサルタントや審査員が代理店を指導すると、「そのギャップに悩む」か、「理解できないのであれば結果だけ指導」することになる。
すると、確実にマネジメントシステムは「形骸化」して、組織サイドからすれば「面倒で形式的で経営に役に立たない使えないもの」と認識されてしまうのだ。
したがって、指導する側にも相手の立場や実態を認識・理解し、「想像力」や「コミュニケーション力」がなければ首尾よくマネジメントシステムを導入させることができないのだ。
参考までに、多くの保険代理店にみられる「特徴」、「問題点」、「あるべき姿」について以下にまとめておく。
保険代理店以外の中小零細企業にも当てはまる部分が多々あると思うので参考にして頂けることを期待したい。
【保険代理店の特徴】
◇属人的な業務運営
◇成功情報・失敗情報が社内で共有化されていない
◇多くの組織の給与体系がインセンティブ
◇複数の個人代理店が経営統合している
◇仕事が自己完結できる
◇マネジメントについて体系的な学習経験が乏しい
◇まだまだGNP営業、人脈営業が主体
など
【保険代理店の問題点】
◇数値目標があってもプロセスは管理されていない
◇組織全体で効率的な経営管理ができていない
◇業界内における自組織のポジションが認識されていない
◇コンプライアンスなどリスクに対する備えが希薄
◇他社損保やネット保険との違いが明確に示せていない
など
【保険代理店が目指している姿】
◇PDCAサイクルをまわした経営力強化
◇社員の情報共有化・社員教育の円滑化
◇社会的責任を果たした企業経営
◇地域密着で地域産業の活性化と共存共栄
◇「保険のプロ」として情報提供型サービスへの転換
◇保険代理店としてのきちんとした後継者育成
◇問題意識の向上と継続的な改善
◇優良契約者を増やし、損害率を低減すること
◇契約者の環境負荷、事故、リスクの低減
など
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ290号より)