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2012615日付の日刊スポーツで、「2012-2013シーズンから、20123月のフィギュアスケート男子で世界選手権銀メダリストの高橋大輔選手が、以前、コーチ契約を結んでいたニコライ・モロゾフ氏とコンビを再結成することになった」ことを報じていた。


記事によると、今年の世界選手権前に、モロゾフ氏からコーチの打診を受けたのだと言う。

それを受けて、高橋選手は、悩んだ挙句「ソチ五輪に向けてあと2年しかない。すごく悩んだが、五輪に向けていいアドバイスをくれるんじゃないかと思い、組みました」と取材を通して語ったという。


高橋選手は、2007-2008年シーズンまでモロゾフ氏とコーチ契約を結んでいた。

しかし、この時、高橋選手は、モロゾフ氏が、ライバルの織田信成選手ともコーチ契約を結んでいたことから、信頼感が無くなり、けんか別れしていたのだ。


話は、ビジネスの世界に少しずれるが、このようなことは私たちの世界でもある。

私の友人で電気機器の開発会社を経営する社長は「原則1業種1社」と決めているそうだ。

その理由は、開発型の会社なので、特許取得以前で、明確なデータが無い段階で、双方(発注者と友人の会社)の技術情報を、胸襟を広げて出し合って、「目的の電気・機械装置」を作るので「信頼」を第一にしているからだ。

同業他社と契約したら、「もしかしたら他社からよい条件が出されたらこの共同開発情報が漏れ転用されるのではないか」といった「不信感の種」を作らないためなのだと言う。


話を高橋選手の話に戻すと、高橋選手は当時「女子選手の指導をするならともかく、いくら人気コーチと言えどもライバルの男子選手と契約するのはゼニゲバ行為であり、信頼性を欠く」と判断したのだろう。


スケートの世界のコーチ契約は「年度契約」が基本である。

うがった見方をすれば、今回のケースは、「次年度に有名選手との高額契約したいモロゾフ氏」と「ソチ五輪まであと2年となりライバルのパトリック・チャン選手を超えるヒントとなる技術を身につけたい」と考えた高橋選手の利害が一致した結果だろう。


そういえば、マラソンの高橋尚子選手も、小出義男監督のもとを離れたきっかけは、「小出監督が忙しくなりすぎて私だけを見てくれない」という理由だった気がする。

やはり個人競技のスポーツ選手の場合「トップ選手」からすれば「ライバル視している選手を指導する」ことは「コーチとの信頼関係を損なう」原因になるものなんだな、と思う。



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