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20123月のフィギュアスケートのペアで、世界選手権において銅メダルを獲得したカナダ人のマービン・トラン(ペアの相手は高橋成美さん)さんの2014年ソチ五輪出場のための日本国籍取得が難しいという。

トランさんについて、ご存知の無い方もいると思うので、略歴等を整理しておく。

1990922日にカナダのレジャイナ生まれる

◇両親は、ベトナム 難民 カンボジア 難民

4歳の時からフィギュアスケートを始めた

2007-2008シーズンからは日本の高橋成美 とペアを組んでいる

2007-2008シーズンからは日本所属選手として競技会に出場している

2010年の世界ジュニア選手権 で銀メダルを獲得

2012年の世界選手権で銅メダルを獲得

フィギュアスケートは、シングル競技は、日本は現在、選手層が厚くて国民にも注目されている。

しかし、「ペア」や「アイスダンス」となると、選手層がとたんに薄くなる。

その理由は、おそらく、「ペアを組む相手が見つからない」というのが理由であろう。

この状況は、日本だけでなく、アメリカやロシアといった「競合国」でも同じ事情のようで、かつては、井上怜奈さんがアメリカ国籍を、川口悠子さんがロシア国籍を取得してオリンピックに出場している。

国際スケート連盟の規定では、世界選手権などの国際大会については「国籍条項」がないので、カナダ人のトランさんは「日本所属選手」として出場できる。

しかし、オリンピック出場となると、「国籍問題」がどうしても生じるのだ。

いままでは、「国籍問題があるから残念だけど五輪出場は無理だね」で終わっていたと思う。

しかし、ソチ五輪から「団体戦」が採用されるので、日本としては、世界選手権で銅メダルにも輝いた実力者である「トラン・高橋組」の存在は魅力的である。

だから、今まで以上に「トランさんの日本国籍取得」にスポーツ議連は、積極的なのだろう。

個人的には、法務省には「トランさんの国籍取得」を認めて欲しいと思う。

現状の国籍法では、

◇連続して5年以上の居住実績

◇小学校23年生程度の読み書きができること

という条件でトランさんが法律条件をクリアできない事は明らかだ。

しかし、国籍法には「特別な功労があった外国人については国会の承認を得て特例を認める」という条項がある。

現在、法務省民事局担当者はトランさんのケースについて「過去に前例がなく、政務三役も見解を了承している」と国籍取得が難しいことを示したらしい。

しかし、

◇世界選手権銅メダル取得

◇日本選手として5年以上国際大会で活躍している

という点において、十分に「特別な功労があった」と認められてもいいと思う。

お役人得意の「前例がない」という見解は非常に無難なものであるが、「特例条項」とは「そもそも前例が滅多に生じないケースなのであって、前例がないのは当たり前」である。

また、法務省は、貧しい国からの「移住→帰化」に慎重である。

だから、日本国籍取得のハードルが高くなっているのは理解できる。

しかし、トランさんのケースに類似するケースが10100も今後あると思えない。

したがって、トランさんのケースを認めたからと言って、日本のこれまでの国籍に関する秩序を乱すとことになるとも思えない。

トランさんが日本国籍を取得すれば、ソチ五輪の団体戦は日本で盛り上がる。

また、国内には、現状「ペア」は「トラン・高橋組」以外存在しないのだから、トランさんの日本国籍取得で、「涙をのむ」ものもいない。

つまり、トランさんの日本国籍取得における日本全体の不利益性はなくプラス面ばかりである。

スポーツ議員連盟は、これからも法務省に交渉していく意向のようであるが、法務省も「前例を作る」方向で、検討して欲しいものだと思う。



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