【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
2012年5月8日の時事通信社の報道(電子版)によると、「5月7日午後に、北海道小樽市の国立小樽商科大で、アメリカンフットボール部の学生が酒を飲み、うち1~4年生の男女9人が急性アルコール中毒とみられる症状で病院に搬送された」という。
記事によると、
◇1年生の男子学生(19)が心肺停止状態で、別の1年生の男子(19)も意識不明
◇アメフト部の学生らは7日午後3時ごろから大学構内でバーベキューパーティーを開始
◇BBQ終了後も数人が飲酒をしていた
◇20時すぎに3人が病院に搬送され、6人も22時ごろ、病院に運ばれた
という。
それにしても、毎年、大学生が入学し、所属サークルを決め、花見やバーベキュー、新入生歓迎会などの「酒宴の席」でこのような事故が発生している。
小樽商大の場合、大学当局によると「(アルコールについては)特に体育会系の学生には注意喚起をしていた。特に未成年には飲酒は厳禁と言い渡してきたのだが・・・」(小樽商科大学 和田健夫副学長の談話)ということらしいが、実態として「注意喚起」では守られないだろう。
私も経験があるが、大学の体育会系部活の行事は長い年月を掛けて作られた「伝統」や「慣例」があり、未成年の新入生にもお酒を飲ませる。
高校生が「打ち上げ」と称して居酒屋でお酒を注文していれば、今の時代、近くに居合わせた客が学校に通報する。
しかし、大学生ともなれば、2年生以上は「成人」であるケースが一般的であるから未成年者が混じっていても傍目にはわからない。
また、周りの大人も「大学生は分別があって行動しているだろう」と思っているから、「明らかに未成年者がいるな」と思っても注意をする大人はいないだろう。
つまり、一般的に真面目な若者であれば、「高校生のうちはアルコールは飲む機会がない」から、新入生の中には「アルコールを口にした経験」が少なく「自分のアルコールの適量」をわからない者がたくさんいるだろう。
しかも、最近は「ビール」など「苦いお酒」を嫌うものが多く、「飲み口が軽いカクテル系アルコール飲料」がたくさん発売されているから、「適量」が分からないとついつい、がぶ飲みすることになる。
また、イマドキのコミュニケーションは「KY(空気を読めない)」を嫌う傾向があるから、「集団の中で、みんなで楽しく飲んでいる」と「私はもう(これ以上飲むと倒れるので)結構です」と言い出しづらい。
私が大学1年生の時の経験だと、同期の友人が、部活の全国大会の打ち上げでウイスキーをストレートで「一気」しまくり、急性アルコール中毒で救急搬送されたことがあった。
この時は、逆に上級生は「お前止めとけ」と注意していたが、本人が「場を盛り上げるためにウイスキーの瓶1本の一気」をやり始めてしまったのだ。
「本人の自覚の問題」「自業自得」「上級生や顧問の教師の監督不行き届き」と言ってしまえば、それまでであるが、基本的には「上級生」が「お酒の飲み方を知らない新入生」については、より注意を払うしかない。
仮に今回の場合「大学構内でのアルコールを伴う飲み会禁止」と言う措置を出したところで、場所が、構外の公演や河川敷や居酒屋に代わるだけだからあまり意味はない。
話は少し逸れるが、おなじく、5月4日付の時事通信社の報道だと、「警視庁が国民を対象として、飲酒と喫煙の年齢制限を引き下げるべきかどうか、意識調査を行う」ことになったらしい。
政府も法律上の「成人」の年齢を20歳から18歳に引き下げる議論を進めており、おそらくそれを受けて、警視庁は「国民の意見を幅広く聞いてみたい」と調査の検討しているのだろう。
そもそも、日本の民法で「飲酒や喫煙は成人(20歳以上)から」とした理由は、「是非を判断する能力が十分でなく、体に与える影響も大きい」との考え方かららしい。
しかし、現実的には、18歳と20歳で判断能力と身体に対する影響に大きな違いはない。
したがって、「国民の多くが成人年齢と飲酒・喫煙が許される年齢」をどのように考えるか否か、の問題であろう。
私は「18歳=成人」でよいと考える人である。
それは、いろいろな面で「不整合が生じている」と感じるからだ。
例えば、「男性あるいは女性従業員が接客する飲み屋さん(いわゆるホストクラブやクラブ、キャバクラなど)」で接客サービスができる年齢は18歳以上である。
しかし、法律では「未成年者はお酒が飲めない事」になっている。
だが、実際の所、「未成年従業員であってもお酒を口にできなければ商売にならない」だろう。
もちろん、本人が「お酒好き」と言うケースもあるが、「飲みたくなくても客に勧められたり」、店の方針で「できるだけドリンクを飲むように」と指導されれば、アルコールを飲まざるを得ない。
その他にも、こういった「18歳」「20歳」といった線引きによる不整合が世の中には多々ある。
飲酒に関しては、こうして毎年繰り返される「急性アルコール中毒による事故」のニュースが「成人年齢に関する議論」に、どのように国民感情に影響を与えるものなのかな、と思う。
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html