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201256日に行われたフランス大統領選の決選投票が行われた。

産経ニュースによると、「即日開票の結果、左派で最大野党の社会党候補、フランソワ・オランド前第1書記(57)が、右派与党の国民運動連合(UMP)、ニコラ・サルコジ大統領(57)の得票を上回り、勝利する見通しとなった」と報じていた。

つまり「政権交代」である。



記事によると、社会党政権は、1995年にミッテラン元大統領が退任して以来、17年ぶりで、現職大統領が大統領選で敗れたのは、1981年の大統領選挙でミッテラン氏に敗れた中道のジスカールデスタン元大統領以来、31年ぶりだという。



ヨーロッパでは、イタリアやスペインなどで相次ぐ政権交代や政権崩壊が続いている。

私はフランスの国情はよくわからないが、結果としては、ギリシアの債務超過をドイツとともに危機対応を主導してきたフランスにも「政権交代の波」が及んだ訳だ。



「おさらい」をすると、フランスはあたり前であるが「国民が直接選挙で選ぶ大統領制」である。

「首相制」の日本人には馴染みが薄いが、フランスには「大統領」以外に「首相」もいる。

では、「フランスにおける大統領と首相の役割はどうなっているか?」というと、意外なことに、現在の憲法では、各役割については明記されておらず、慣習的に「大統領は外交」を、「首相は内政を担当」することになっているらしい。



私が中学の頃は、「フランスの大統領は任期7年」と習っていたが、2002年の憲法改正で「任期5年」と改正された。

1年ごとに行政のトップである首相がコロコロ代わる日本人からすれば「5年でも十分に長い」と感じる。

この「7年から5年への改正」は、「コアピタシオン」と言われる「ねじれ」が生じることを防ぐためらしい。



フランスの「国民議会」(国政議員)の任期は5年である。

しかし、大統領の任期が7年であると、選挙の時期がずれ、その時点の民意が「国民議会」と「大統領」でずれるからだ。

もちろん、大統領は「5年任期を務めあげる」わけだから、「国民議会」の多数勢力が、大統領が所属する政党とずれた場合、大統領に人気がなければ、「国民議会を解散してもねじれ」は解消されない。

しかし、大統領に人気があるばあいは、解散することで「ねじれ」を解消できるのだ。



それにしても、近年のフランスの歴代の大統領の名前をチェックしてみた。

私がものごころがついた「小学生以降」で挙げてみると、

19745月~19815月 (1期)ジスカールデスタン大統領

19815月~19955月(2期)ミッテラン大統領

19955月~20075月(2期)シラク大統領

20075月~20125月(1期)サルコジ大統領

20125月~ オランド大統領(予定)

である。

ざっと、眺めてみると、これから就任するであろうオランド氏を除けば、約40年弱の間に4人しか大統領を務めていないので、「全員がなじみ深い名前」である。

(ちなみに、ジスカールデスタン大統領だった頃の日本の首相は田中角栄氏で、それ以後、田中氏を含めて野田首相まで28人の首相が就任している)



日本の場合は「政権交代」は、滅多に起きない(1955年の自由民主党結党から1993年の日本新党細川連立内閣まで38年掛かっている)が、政権与党となると、「飲食店などのリニューアルオープン」のごとく首相が交代する。

この「リニューアル内閣」が「日本的政治」といえば、そうなのかもしれない。

しかし、「国際社会での日本の政治の顔」と「国際的な信頼感」と言う意味では、現在の日本の行政トップは仕組みとして「コロコロと変わり過ぎだよな」と思う。


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