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2012429日付の毎日新聞によると、「1日のうち17時間は閉まったままの踏切が7月に閉鎖される」という報道がされていた。


記事によると、この踏切は、

◇ラッシュ時は1時間のうち計58分間も閉まったまま

◇踏切の場所は、名古屋市熱田区の名鉄神宮前駅の北側

◇名古屋市は、自転車も通行できる歩道橋を5年かけて建設する

◇踏切の閉鎖と歩道橋の完成により、車は通行できなくなる

◇この踏切は名鉄名古屋本線とJR東海道線の8本の線路が通っている

◇名鉄とJRがそれぞれに詰所を置き、係員がワイヤ製の遮断機を手動で開閉している

◇遮断機が下りないまま列車が通過するトラブルも相次ぎ、地元住民からは不安の声が上がっている

というものだそうだ。


都市部で、8本の線路が通っていれば、当然、「開かずの踏切」となる。

ラッシュ時は「1時間で58分間も閉まっている」となると、生活道路としては終わっている。

車を運転している際に、信号待ちが、5分程度であれば、待つかもしれないが、当然、車は、この踏切を迂回して通るであろう。

ただ、歩道橋をわざわざ作るぐらいだから、近隣住民の利便性を考えると単純に「踏切廃止」と言う訳には行かなかったのだろう。


話は全く変わるが、「信号待ち」といえば、長野県の観光地である「上高地」に繋がる『旧釜トンネル』(全長約520m、最大16.5%の勾配)が思い出される。

「旧釜トンネル」という名の通り、現在の「釜トンネル」(全長1310m 最大10.9%の勾配)が20057月に開通して現役を退いたのだ。


「旧釜トンネル」は、幅員が4.3mしかなかったので、当然、片側交互通行だった。

つまり、トンネルの入り口に「信号機」があるのだが、確か「青信号の時間は130秒」程度で、「赤信号の時間は13分~14分」程度あったと記憶している。

私は19881989年に上高地線の路線バスを運行する松本電気鉄道のバスの車掌としてアルバイトをしていたので、この「旧釜トンネル」をのべ回数にして、200回以上通行したことがある。

トンネルは、「狭い&急こう配&クランク箇所あり」というだけでなく、灯りもとても暗いので、距離にすれば、わずか、500mちょっとのトンネルであるが、ものすごく恐ろしい感じがした。


200回以上通行していれば、いろんな経験もした。

ベテラン運転手でも、バスの左側上部やサイドミラーをトンネルにこすってしまう人もいた。

「こする」場合は、必ず「左側」である。

右側は、運転席側なので、トンネル壁面との距離感がつかみやすいのであろう。


また、トンネル内で両方から侵入してきた車の交通誘導をしたこともあった。

どういうことかと言えば、「赤信号の時間が13分以上」と長いので、車は、「前の車が赤信号でもトンネル内に突っ込んでいくと着いていく」ということがしばしば見られた。

つまり、「前の車が赤信号で突っ込んだということは、おそらく、青信号から赤信号に変わったのは、数秒前であろう」というドライバーの判断である。

しかし、マイカー規制期間中で「関係車両以外通行止め」であっても、旧釜トンネルの交通量はかなり多かった。

したがって、渋滞気味の時は「青信号から赤信号に変わってすでに23分経過していても、おれもおれもと進入していく車」が結構いたのだ。


そうなると、どうなるか。

当然のごとく、反対側の信号機は「青」に変わっているから、トンネル内で上下線の車が「お見合い」してしまうのだ。

そうなると、「トンネルから進入距離と台数の少ない方の車をトンネルから出す」しかない。

「どちら方向の車をトンネル外に出すかを判断する」のは、私たち、路線バスの車掌たちだ。

そこで、車掌たちがバスを降りてトンネル内に入り込み、上下線のどちらをトンネル内から出すかを決めて、トンネル内で糞詰まった車を誘導するのだ。


トンネル全長が520mだから、たとえば、反対側の車の進入が100m程度であれば、トンネル内を誘導して車を出すのは、まだ容易である。

しかし、反対側の車が200mほど進入している時は、何十台もの車をトンネル内から出す必要があるので、相当苦労する。

普段は、バスに乗務して通行しているのであまり気づかないが、トンネル内を駆けずり回ると、如何にトンネル内が狭く、暗く、急こう配であることが実感できる。

しかも、車がトンネル内にたくさん詰まっているから、排ガスで視界も空気も相当悪い。


そんな、思い出深い「旧釜トンネル」であったが、19999月に発生した土砂崩れをきっかけに、20012月から新しい釜トンネル(釜上トンネル)の建設が始まり、20057月に現在の「釜トンネル」が完成した。

現在の釜トンネルは、2車線通行で、歩道も完備されている。

したがって、旧釜トンネル時代のような「片側交互通行」も「長い赤信号」も「トンネル内での上下線の車のお見合い&交通誘導」ももうない。

「旧釜トンネル」は閉鎖されているようであるが、一部区間は、旧釜トンネルを見ることができるようである。


ちなみに、私は、土砂崩れが発生する数年前(1997年か1998年)以来、上高地を訪問していない。

したがって、当然、新しい釜トンネルはまだ通行したことがない。

今年は時間を作って「釜トンネルめぐり」をしてみようかな、と思う。

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