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元検事で現在弁護士の市川寛氏が「検事失格」(毎日新聞社)という本を出版して話題になっている。

さっそく読んでみた。

http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106123916

この本では、市川氏が過去に検事として「免罪加害者」になったことを告白し、「なぜ特捜検事は暴走するのか?」について語っている。

この本によれば、「暴走」する原因は、

◇「特捜検察問題」のきっかけは「2つの成功体験」によるもの

◇「2つの成功体験」とは「ロッキード事件」と「リクルート事件」である

◇この成功体験により特捜部は「巨悪と戦う」という神話が生まれた

◇その結果「特捜部は社会的地位のある人を摘発するために存在する」と自己目的化した

◇特捜部長など幹部は「任期2年のうちに手柄を立てなければ」と無理を始める

◇検察は「調書を取る教育」はするが「取り調べ教育」はしない

◇巨悪事件でヒーローとなった検事がその後出世した

◇その結果「机の下から蹴った」「罵倒して口を割らせた」などのノウハウが伝承された

◇上司がストーリーを作りそれにそわないと怒られるから次第に部下は報告しなくなる

というのだ。

この本を読んで思ったのは「検察組織は法律論の専門集団でその手続き論には長けているが組織マネジメントに関してはレベルの低い幼稚な集団だ」と率直に感じた。

たとえば、『部下と上司のコミュニケーション』だ。

一般的にコミュニケーションには「報連相(ホウレンソウ:報告・連絡・相談)」が大事だ、と言われる。

この意図は、あたり前であるが「上司にとって都合のよい情報や経過、結果を伝えること」では決してない。

月並みであるが、「ホウレンソウ」の目的は、

◇仕事の問題点や結果を知らせ、指示された仕事の進行状況を伝える

◇仕事の方向性を確認し、効率的に仕事を進めるための知見を得ることができる

◇情報整理を整理して伝えることで、客観的な視点で組織力を向上することができる

◇報告・連絡・相談をしっかりやることで、仮に何か問題が起こっても担当者しかその状況を知らないという状態が発生しない

といった狙いがある。

しかし、特捜組織の部下と上司のコミュニケーションは「双方向の情報交換が機能しておらず問題点が発生しても組織として修正できない」という問題がある。

次に、『人事評価方式』にも問題がある。

これは、特捜検察だけでなく、警察などにも言えることであるが、彼らの「成果」を『摘発した数やその社会的影響度などの規模』で評価していることだ。

本来、社会的な治安や秩序の維持と言う観点ならば、「摘発されるような問題が発生しない事」が一番よい。

しかし、警察官の評価が「摘発件数」になっているから、「ネズミ捕り」と呼ばれる状況によっては杓子定規で意味の薄い取り締まりが実施されたり、容疑者が認めていない事まで水増しして供述調書に書き足されたりする事件が発生するのだ。

テレビドラマの話で恐縮であるが、木村拓哉さんが検事役で主演した「ヒーロー」では「通常の検事ならあっさりと起訴できる案件をよく調べて真犯人を見つけたり、真実を解明したり」する。

本来、検察機能は「世間で疑わしい」と言われている話題や事件について「世間の噂に乗っかって無理やり被疑者を仕立てる組織」ではないはずだ。

しかし、「巨悪をどれだけ上げた(起訴した)」かが出世の尺度となるのであれば、「真実を暴くことより事実上の司法取引をして立件する」ことを多くの検事は選択するだろう。

私たち、一般人にとっては「裁判官、検事、弁護士」といった「法律家」といえば「猛勉強したすごい人たち」というイメージが強く、なんとなく「世間ずれはしているかもしれないけど地頭の良い頭脳明晰な人たち」と思っているから、「頭のいい人に向かって・・・」と気後れして、正面切って文句は言いづらい。

しかし、この本を読むと「司法組織は組織マネジメントをちゃんと勉強すべき」だし「国民ももっと司法組織をチェック」すべきと思う。

ただ、日本は法治国家であり、司法の独立性やプライドの高い法律家組織について、私は、組織自身の自浄作用は期待できないと思う。

やはり「政治家」がちゃんと司法改革にも手をつけるべきものなのだろう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ277号より)


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