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2012年4月22日の午前2時15分ごろに「三井化学岩国大竹工場」のプラントが爆発・炎上したというニュースが飛び込んできた。
ある程度、この爆発・炎上の原因に関する報道があるまで、待っていたが、現在(4月23日午前7時)は、まだない。
三井化学岩国大竹工場について以下に振り返っておく。
(一部、4月22日付毎日新聞より引用編集)
◇岩国大竹工場は、国内最初の総合石油化学工場として1958年に操業開始した
◇現在はペットボトル原料のPET樹脂やポリエステル繊維原料などを製造している
◇通常時の従業員数は、約1000人
◇岩国大竹工場では、接着剤の原料になるレゾルシンが国内シェアの約20%を、耐熱ペットボトルが同約42%を占めている
◇三井化学は事故により、レゾルシンについて、原因究明まで生産を停止する「不可抗力宣言」をし、同業他社には増量生産、取引先には他社からの調達を要請した
(耐熱ペットボトルは取引先に約5週間分、自社内に約1カ月分の在庫がある)
そして、爆発に関する状況について、以下に振り返っておく。
(一部、4月22日付毎日新聞より引用編集)
◇爆発したのは、タイヤの接着剤の原料となる有機化合物「レゾルシン」の製造プラント
◇工場内のほとんどのプラントに熱源の蒸気を供給するプラントが4月21日午後11時半頃に電気系統の異常のため緊急停止した
◇その後、全プラントを緊急停止させるための作業中にレゾルシン製造プラントが爆発した
◇レゾルシンのプラントでは、亡くなった砂川さんを含む7人が作業をしていた
◇爆発後、砂川さんの行方が分からなくなり、約3時間20分後に発見された
◇爆発したプラントから約500メートル離れた倉庫には、放射性物質のウランを含む使用済み触媒などを入れた二重構造のドラム缶約3400本があった
◇爆発で倉庫の窓ガラスが割れたが、ドラム缶や放射線レベルに異常はない(三井化学発表)
◇和木町と隣接の岩国市、広島県大竹市の3市町で少なくとも周辺431世帯の窓ガラスが割れ、住民11人が軽傷を負った
◇三井化学は今回の事故で、同工場のプラント全てを停止した
◇山口県と岩国市は4月22日午前に、消防法と高圧ガス保安法に基づき、爆発したプラントと延焼した隣接プラントの一時使用禁止命令を発令した
上記のことより、三井化学岩国大竹工場は、国内において、「接着剤生産と耐熱ペットボトル生産」に関して重要な役割を担っているが、保有している在庫や同業他社との緊急事態のおける生産互助体制が整っているので、業務上は、工場の操業停止が長引かない限り大丈夫であろう。
気になるのは、
◇電気系統の故障における全プラントの緊急停止作業手順
◇放射性物質のウランを含む使用済み触媒などを入れた二重構造のドラム缶の安全性
◇和木町と隣接の岩国市、広島県大竹市の3市町で現在、周辺431世帯の窓ガラスが割れ、住民11人が軽傷を負った
という点である。
報道情報を基にすると、電気系統の故障により、全プラントの緊急停止作業中に爆発が起こっている。
したがって、素人的には、「電気系統故障によるプラントの緊急停止作業手順」に問題があった、と考えるのが当然である。
仮に、緊急停止作業手順が関連業者任せになっていたとしたら、大問題だ。
また、緊急定差作業中に想定される事故(2次被害想定)が不十分であったなら、それも問題だし、砂川さんなど作業者に2次被害の想定とその認識および発生時の対応手順が伝達されていなかったら、問題である。
また、「放射性物質のウランを含む使用済み触媒などを入れた二重構造のドラム缶の安全性」も気になるところである。
現在は、不幸中の幸いで、異常はないようであるが、「想定される事故の見直し」や「在の保管体制、安全管理体制で本当に問題がないか」、などを検証すべきである。
さらに気になるのが、近隣への被害想定である。
爆発により、窓ガラス等が損傷すること、および、その際の事故について、三井化学は想定し、近隣住民に、伝えていたのだろうか?
実際の所、11人もの負傷者が出ているのだから、岩国大竹工場の事故発生時の近隣へのそれらの周知体制は見直す点があると考えられる。
ちなみに、三井化学岩国大竹工場は、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を2002年頃に取得している。
http://jp.mitsuichem.com/release/2002/020530.htm
審査を実施した認証機関は、経済産業省の外郭団体である高圧ガス保安協会で、私も1997年まで在職していた組織である。
現在、岩国大竹工場は、高圧ガス保安法などに基づき操業を停止しているが、「緊急事態の管理手順に対するお墨付きを与えたISO14001の認証機関である高圧ガス保安協会」は、どんな対応を取るのであろうか?
私が上記で検証したような点について、きちんと審査をしていなければ、認証機関として、反省すべき点もあるに違いない。
続報に注目したいと思う。
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