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演歌歌手の大御所、小林幸子さんと個人事務所「幸子プロモーション」の社長を解任された関根良江前社長のバトルが泥仕合となっていて、芸能マスコミを賑わせている。
ご存知の方も多いと思うが、「このような騒動」になったきっかけは、小林幸子さんが結婚された旦那さまに原因があると言われている。
芸能ニュースによれば、医療関連会社社長の小林さんの夫の林明男氏が、幸子プロモーションの経理について、「紅白の衣装代が高い」とか、「ムダ遣いが多い」といった注文をつけたことが騒動の発端だそうだ。
会社を経営している人から見れば、
◇芸能人が着る豪華な衣装
◇毎年話題になる紅白の衣装(装置?)
などは、収支バランスの悪い「経費」である。
たとえば、NHKの紅白歌合戦の出演料は、実は、どんな大御所でも「10数万円」と言われている。
大御所歌手なら、地方ホテルでのワンステージで「最低でも100万円」と言われる世界だから、NHKの紅白出演料は驚くほど安く「名誉」としての意義が高い。
したがって、普通の会社経営の感覚からすれば、
【10数万円の売上のために何千万円もの衣装代を使う】
ことは「ありえない」ことだ。
芸能通の人ならば、「その後の公演で紅白出場はハクがつく」「豪華な衣装だから紅白からお呼びが掛かる」だから「紅白での収支は大赤字であるが、その後の活動で元が取れる先行投資である」と理解できる。
しかし、一般的な経営者の感覚からは「理解不能」な実態なのだ。
だから、林氏は小林さんとの結婚を契機に、「個人事務所の経理」に首を突っ込んだのだろう。
個人的には
「関根前社長は災難にあったな」
「小林幸子さんは世間知らずだな」
「小林さんは林さんにある意味“洗脳”されたようなものだよな」
「林さんは幸子プロモーションの経営に首を突っ込まなければみんなが丸く収まるのに」
「双方にメリットの無い話だな」
といった感想だ。
関根社長の立場で、「リスクマネジメント」の観点でいえば、
「小林さんは歌う人、関根さんは事務所を経営する人」
という良好な関係が「小林さんが実業家との結婚」で崩れる可能性とそのリスクを想定して対処すべきだったな、と思う。
結果論ではあるが、小林さんが独立してからの約30年間は「互いの関係を尊重し、お互いの領域には踏み込まない関係」で、上手くやってきた。
しかし、「実業家との結婚」は、
◇小林さんが関根さん以外に信頼を置く人ができた
◇芸能事務所の経営に首を突っ込む可能性が生じた
という「関根社長にとってのリスク」が発生したのだ。
したがって、
◆小林さんの結婚相手は実業家以外、あるいは、芸能界に首を突っ込まない人
になるよう、林さんとの交際に反対するなり妨害すること
あるいは、
◆林さんと関根さんが良好な関係を築き、芸能事務所の運営事情について説明をして理解させること
が必要だったのではないかと思う。
私の企業コンサルの経験でも、似たような話はよく目の当たりにする。
詳細は省くが、オーナー経営者が自分の参謀役で大手取引先などのOBを役員で入れて、その人がしゃしゃり出ると会社の中で不協和音が生じ、職人気質のベテラン社員が大量退職してガタガタになるケースがよくある。
私の経験では「金融機関出身者(銀行、証券、保険会社)のOBを役員にした場合の失敗例」をよくみる気がする。
金融機関出身者は「開発費」とか「広告宣伝費」「交際費」といった「かかった費用とその効果測定」が明確でない部分にツッコミをすぐに入れる。
それ自体は悪くないのであるが、その業界や会社の事情やこれまでの背景を知らずに「数字だけで損得勘定」に走ると、たいていは失敗している。
今回の「幸子プロモーション」の「社長解任騒動」について、特にオーナー企業経営者は、「何が騒動の元になったのだろう?」
「どうすれば関係者みんなが丸くおさまったのだろう?」
ということを他人事とは思わずに分析してみることが重要なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ276号より)
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