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2012年3月27日に行われた「衆院財務金融委員会」に参考人招致されたAIJ投資顧問の浅川和彦社長が答弁した内容である
「はっきり申しまして、最初からだますつもりは全くなかった」
「運用報告書を改ざんして顧客に報告していた」
「うその運用報告書であらたな顧客を募っていた」
「集めた資金の運用が芳しくないのに7千万もの高額年収を得ていた」
といったことに世間の注目が現在集まっている。
大マスコミ的には、浅川社長の「すっとぼけ」ぶりと「スキャンダラスな事実」をじゃんじゃん報じた方が世間の関心が高まり、報じた新聞やテレビのニュース番組、情報番組の数字が上がるから、それでいいのかもしれない。
しかし、私たちは、この「厚生年金基金の仕組み」について、もっと問題の本質を理解して、その上で声を上げて行くべきだろう。
そうでなければ、国の動きは遅く、第2第3の「AIJ投資顧問」や「事実上資金が枯渇間近の厚生年金基金」を増やしていくだけであろう。
そもそも、シロウト考えではあるが、この低金利時代に、「運用利回り5%以上」で「私たちサラリーマンが加入する厚生年金基金は本当に運用できているのだろうか?」と私たち加入者はもちろん、加入者からお金を集めて、当時顧問会社に運用を委託している厚生年金基金も疑問を持つべきだったと思う。
「厚生年金基金の制度は国が認めた制度であり定年後の補償として、なんだかんだ、約束された“3階建て部分”はもらえるのだろう」と漠然と多くの人が考えていただろう。
もちろん、AIJのように「ウソの運用報告」をされてしまえば「ヤバいことに気が付きませんでした」とも言えるが、常識的に考えて「そんなはずはない、資金が枯渇する前に、国の代行部分を国に返上し、3階建て部分の厚生年金基金は解散して加入企業に残金を返そう」という発想を厚生年金基金はすべきだった。
しかし、それができなかった。
おそらく、厚生年金基金は「厚労省の天下りポスト」であり、自分達は「共済年金」で別会計だから、年金基金の運営が破たんしても「うちらには関係ない」という想いが全くゼロではなかっただろう。
だから「AIJなど投資のプロ機関に運用委託しその投資顧問会社が信用おける運用報告をしているか否か」に関しては大して関心がなかったに違いない。
また、今回の事件で驚いたのは、「国の代行部分である厚生年金の原資の一部が枯渇している」と言うことである。
2010年末で595の厚生年金基金が存在するが、213の基金の残高は、企業年金という3階建て部分はもちろん、国の代行部分である厚生年金分にも損失が出ているそうなのだ。
また、今回のAIJの件では、年金制度を管轄している厚労省自体が「AIJが運用している約2千億円が消失していたこと」に気づいていなかったことである。
つまり、595ある厚生年金基金は、その多くがAIJのような許認可を受けている投資顧問会社にその資金運用を委託しているが、厚生労働省は「その資金運用状況を正確に把握していない可能性がある」と言えるのだ。
これは、本当に恐ろしい。
もしかしたら、AIJ以上の損失を出している投資顧問会社があり、そこに委託している年金基金が山のようにあるかもしれないのだ。
そうなると、私たちの「シロウト常識」としては、「基礎年金と厚生年金は国が保障した年金だから安心」と思っている。
しかし、厚生年金の代行部分にすでに焦げ付きが相当あるということになれば、少なくとも厚生年金の焦げ付き部分は公的資金、つまり税金投入と言うことになる。
ただ、現状は、厚労省自体が、どうやら、
『厚生年金基金の国の代行部分の運用を監視する仕組みが国にない』
という恐ろしい事態が発生しているようなのだ。
私たち経営コンサルタントは、企業に対してアドバイスを行う際に、まずは「現状把握」をする。
「現状把握」なしに、アドバイスをする場合、企業側が「一般論」を話すだけで事足りて満足するならよい。
しかし、「経営に直結する具体的、かつ、効果的なアドバイス」をするとしたら、現状把握は当然必要である。
現在、国では、「年金制度」について、国民が安心して老後を過ごせるように、国を上げて年金制度を議論している。
だが、もしかしたら、その議論は、経営コンサルティングでいえば「現状把握なしの的確性を欠く議論」なのかもしれないのだ。
それにしても、「どうして厚生年金財政の実態把握が監視できない仕組み」を国(厚労省)は作ってしまったのだろうか?
「国のお金が適切に利用されているか否か」は「会計検査院」がチェックしている。
「国のさまざまな制度が、その目的に対して適切で、かつ、隠れたリスクや改善点が存在していないかどうか」についてチェックする仕組みは、私はないと思っている。
もちろん、「お金以外の国の仕組みに対する監査」が部分部分で捉えれば「全くない」とは言えない。
しかし、私は、基本的には「国の仕組み(マネジメントシステム)の適切性を監視する仕組みがない」ことが、実は根本的な国の大きな問題点であると思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ274号より)
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