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ある消費動向調査によると、消費者は、価格が同じであれば、その製品やサービスを提供している企業が、「環境配慮活動や環境マネジメントシステム」つまり、いわゆる「環境に優しい活動」を実施している企業の製品またはサービスを購入すると言う。

一昔前であれば、こういった「企業の改善・環境・コンプライアンスなどの取組や体制」「企業のマネジメントシステム」「再発防止や未然防止への取組」といったことを評価し、商取引の条件にするのは、B to BBusiness to Business:企業間取引)の場合だけであった。

しかし、いまでは、B to CBusiness to Consumer:一般消費者相手の取引)の取引でも考慮すべきものなのである。

確かに、環境への取組が積極的でなかったり、コンプライアンス違反している企業が提供する製品やサービスを「愛用」していると、たとえ、その「製品やサービスそのものの質」が高かったとしても、周りの目は気になるし、友人や知人との会話の中でもなんとなく気まずい。

また、「業務改善やコンプライアンスなどのマネジメント体制向上」や「社会貢献」に取り組んでいる企業の製品・サービスを消費者自らが進んで購入することで「頑張っている企業を間接的に応援」している気にもなる。

それから、少し話題は変わるが、最近、環境マネジメントシステムを導入してまる3年経過した零細企業(社員20名以下)数社に訪問する機会があった。

それらの企業に訪問して共通していた点は「経営者が相次いで代替わりしたこと」である。

つまり、創業社長、あるいは、2代目社長が「会長職」に退き「2代目、あるいは3代目」に「代表取締役社長職」を譲っていたのである。

雑談時間にかつての「経営トップ」である現会長さんたちに「経営者交代」の経緯等をお聞きすると、

◇家族経営から脱却するための組織体制の構築

◇業務の標準と継続的改善

◇経営者や管理職の育成

が「(環境)マネジメントシステム」の導入目的のひとつだったと述懐してくれた。

ここからは、私の想像であるが、

◇これからの「組織経営」は透明性が必要

2代目の育成にはマネジメントシステムを導入するのが一番

◇環境経営システムは「安い費用」で認証が取得できる制度がある

といった想いが現会長さんたちにはあったようだ。

確かに、ひと昔前なら、零細企業であっても、取引先や関連業種の大企業に「2代目」を大学や専門学校卒業後の10年程度送り込んで、「真っ当な組織の経営システム」を学ばせて、「家業の組織に戻ってきて経営を担ってもらう」という「2代目丁稚スタイル」の手法が「2代目育成の定番」であった。

しかし、ここ数年の景気低迷で、零細企業の2代目は、なかなか「関連大企業」へのコネ入社ができなくなった。

すると、オーナー企業の場合、オーナーの息子など後継者が「将来の経営者」として既定路線となっていても、「組織経営をちゃんと学ぶ場」がないのだ。

そこで、目を付けたのが「マネジメントシステムの導入」である。

大企業に勤務している人なら「あたり前の概念」であるが、「経営方針を立て、目標管理を計画し、進捗状況などプロセスを管理して、業務を標準化し、継続的な改善を通じて顧客満足を高める」というPDCAサイクルを、マネジメントシステムを導入することで体感できる。

実際、訪問したそれらの零細企業の「新経営者」さんにインタビューすると、現会長さんたちに比べれば、どうしても、まだ見劣りしてしまう。

しかし、3年前に訪問した時に「とっても頼りなさそうに見えた2代目さんたち」は、説明の仕方も理路整然としてきており、今後に期待が持てるものだった。

零細企業にとって、マネジメントシステムを導入することは、組織体制の客観性、透明性、信頼性を高めるだけでなく、経営者や管理職の育成にもつながるのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ271号より)



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