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大ベストセラー「若者はなぜ3年で辞めるのか」(光文社新書)の著者で人事コンサルタントの城繁幸氏が「201236日・13日号の週刊SPA!」で「一番よくないのは、失敗を恐れて現状に留まることだ」と自身のコラムで発言していた。

わたしも、この城氏の意見に激しく賛同だ。


城氏がこのコラムで指摘している「最近のできごと」は、大阪維新の会が発表した「維新八策」に対する世間の反応である。

ご存知のように、大阪維新の会は、「維新八策」で、「決定でき、責任を取る民主主義」という理念に基づき、

◇統治機構の再構築

◇行財政改革

◇教育改革

◇公務員制度改革

◇社会保障制度改革

◇経済政策

◇外交・安全保障

◇憲法改正

8つの改革案を掲げた。

具体的には、参議院廃止やTPP参加、財政再建、労働市場の流動化などである。


城氏は、この「八策」に対して、世間は、

◆細部の漏れを指摘する人たち

(例:具体的な数字が無い、参院廃止は憲法改正が必要だから無理・・・など)

◆単純に方向性だけを評価する人

という大きく「2つの意見」に分かれるが、「考え方としてはどちらも正しい」だろう。

しかし、今の時代は、「とりあえず走りだしてから微調整すればいい」「どんどん日本全体が地盤沈下している今、方向性だけを決めて突っ走ること」が求められているのではないか、という。


確かにそうなんですよね~。

「橋下市長が掲げる数々の改革案」や「大阪維新の会が示した“維新八策”」などは、確かに「細部で議論」すれば、「突っ込みどころ満載」だ。

これは、20097月の「政権交代」の民主党が掲げた時もそうだ。

民主党はマニフェストで、

◇ムダづかい

(例:国家予算の総組み換え、衆院定数80、天下り根絶など)

◇子育て・教育

(例:子供手当の支給、高校無償化など)

◇年金・医療

(例:年金制度の一元化など)

◇地域主権

(例:地方の自主財源増加、農家の個別所得補償制度、高速道路無料化など)

◇雇用・経済

(例:中小企業の法人税率11%、新産業の育成など)

の「5つの約束」を掲げた。

しかし、政権奪取後は、「優秀な実務家タイプの官僚や学者など」といったいわゆる「有識者」と言われる人々によって、「マニフェストの実現は難しい」という結論を出され、次々と腰砕けになってしまった。


私の専門である「問題解決手法」的に考えてみる。

問題解決の進め方として、「できない」「無理である」を「出発点」とすると、不思議なもので、ダメな理由をどんどん挙げることができる。

ダメな理由がたくさんあがると、ムードとして「やっぱり駄目だ」となり、初期の方向性を「何が何でも実現させるためにできることはないのか?」という発想で議論が進まなくなり貫徹できないのだ。


最近でも、岡田副総理が「消費税率アップを実施する前に身を切る必要がある」として「国家公務員の人件費削減」を掲げ、2013年度の新規採用を4割削減することを表明した。

この発想は、

「公務員は法律で身分保障がされており既存の職員はクビにできない」

⇒「新規職員の採用を控えることにしよう」

というものだ。

これは、「頭がいい岡田氏らしい」一般的には極めて「常識的な判断」だ。


しかし、今の時代は、発想として、

「公務員の人件費を削る」

⇒「人件費の高い職員に辞めていただく」

という点を原点に「ディテールに拘るのではなくドラスティックに変革する」を発想のスタートしなければ、結果的には、大して何も変わらない。


政権交代時の民主党が掲げたマニフェストや大阪維新の会が示した維新八策を「方向性として支持する人たち」が苦々しいのは、

『既存の常識的な発想で“できない”や“無理だ”という政治家、官僚、学者など有識者』

である。

しかも、立場として、

◇資産家で地盤がしっかりしている政治家

◇身分保証されている高級官僚や学者

が「高みの見物」的に評論家目線で「既存の常識論」を振りかざすから、私たち一般ピープルにとっては「のん気でいい気なもんだよなぁ」「うちらは毎日、将来に対するプレッシャーと戦いながら突っ走っているんだぞ」と思ってしまう。


このことは、「国」だけでなく、「企業(組織)」経営でも同じである。

つまり、組織がどんどん衰退していく今の時代は、

◇方向性を決めたら「できないこと」を原点にしない発想

◇方向性を決めたら「まずは突っ走って微調整すればいい」という発想

というスタイルでものごとを進めていくことが重要なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ271号より)


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