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2012年2月7日に岡山県倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所で起きた海底トンネル事故で行方不明者5人の捜索活動が困難に直面しているという。
「困難」の原因は、「視界不良の海水」だそうで、大量の木くず、油類が捜索隊の活動を阻んでいるという。
行方不明者5人の早期の発見、救出を願いたい。
それにしても、今回この海底トンネル工事を請け負ったスーパーゼネコンの「鹿島」は、事故について「想定外」と捉えているという。
「鹿島のいい分と対応手順」は、
◇シールド工法はこれまで崩落事故が無い
◇シールド工法は掘削先端部が土と接して密閉状態となるため壁面に水が滲んでも大量の出水はありえない
◇シールド工法は東京湾や伊勢湾、英仏間のドーバー海峡などの海底トンネルでも採用され、問題は起きていない
◇事故を想定していないから出水時用の緊急警報装置は設置していない
◇現場にはガスや酸素濃度の検知器は設置していた
◇異常時には発見者が同僚に声を掛けて避難する手順だった
◇異常時には発見者が構内の休憩所など2箇所から地上に電話で知らせる手順だった
◇構内の移動は、足場用の板を敷いた安全通路と手すりなどを利用して移動していた
◇構内の避難経路となる縦穴には、通常の移動で使うエレベーターとは別に非常用のらせん階段が設けられていた
◇構内には、大量に出水した場合の避難先となる気密性の高い避難所や酸素ボンベは設置していなかった
という。
しかし、上記の「鹿島のいい分」では、素人目にも「とても技術系の大企業とは思えない認識」である。
そもそも技術が確立されていたとしても「絶対の事故の無い技術(工法)」などありえない。
「過去に事故がなかった」というのは、「確率論の世界でたまたま」であるかもしれない。
また、仮に「シールド工法」自体が安全で事故の発生が想定されないものだったとしても、「シールドマシン自体の故障に伴う海水流入事故」は、確実に想定できるはずである。
また、鹿島は「事故を想定していない」からどうしようもないが、「事故発生時の対応手順」も「おざなり過ぎる」であろう。
今回、出水が発生した箇所で、大量の出水が突然発生した場合、「非常用のらせん階段」まで距離があり、「1分間にプール1杯分」といわれる大量の海水の出水にはとても間に合わない。
また、気密性の高い避難場所と酸素ボンベを設置していなかったことも、致命的である。
2012年2月9日の産経新聞(電子版)によれば、シールド工事に詳しい早稲田大学の小泉淳教授(建設工学)の見解として「シールドマシンで穴を掘り進めると同時に進んだ分だけトンネルの壁面にセグメントと呼ばれる円弧上のブロックを立てて強度を保つ」がその「セグメント強度が不足していてトンネルが崩落した可能性がある」と指摘している。
つまり、小泉教授は、
◇セグメントは、トンネルの直径に対し5~7%の厚みを持たせるのが通常
◇今回のトンネルでは、トンネルの直径約4.8mに対し、セグメントの厚さは約16cm(約3.3%)であった
◇直径60cmのシールド機(掘削機)の排土口からこれほど大量の海水が流入すはずがないとの見解でなのだ。
つまり、今回の海底トンネル事故は「セグメント強度の設計ミス」で「海水はトンネルが崩落した」と予想しているのだ。
仮に、この小泉教授の見解が正しいとすると、鹿島は「想定外の事故だった」などと能天気な見解を述べている場合ではない。
要は、海底トンネルを掘削する計画段階のシールド工法の工法設計段階でミスがあったわけだ。
したがって、今回のシールド工法の計画をする段階で、
◇設計審査(デザインレビュー)や設計検証は専門家を交えて確実に実施されたのか?
◇セグメント強度と厚み、トンネル直径の関係は考慮され設計されたのか?
◇労働安全衛生法で規定されている警報装置の設置(出入り口から100m以上)は考慮していたのか?
◇事故の想定と対応手順(避難経路、避難場所、避難時に必要な機材の妥当性)は確認していたのか?
◇想定した対応手順が妥当か否かの避難訓練と検証は実施していたのか?
といった「仕事の仕組み」について、見直しを実施する必要がある。
こうして考えてみると、今回の「海底トンネル事故」は、決して「想定外」ではなく、「起きるべくして起きた事故」と言えるのかもしれない。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ267号より)
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