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ポプラ社から出版されている「年収を2倍にしたければ、その話し方を変えなさい」(野村絵理奈著)を読んでみた。

著者の野村氏は元NHK松山放送局のキャスターをされていた方で、現在は、現役のアナウンサーなどを講師陣とする「話し方教室」を運営する株式会社KEE'Sの代表を務められている方だ。


「元NHKアナウンサー出身の話し方教室」といえば、「お達者くらぶ」や「酒井広のうわさのスタジオ」の司会者として活躍された「酒井広さん」が有名だ。

野村さんの本も「元NHKアナウンサーで話し方教室を主宰されている」という経歴から、「発声法」や「相手の感情に訴える話法」などの本だろうと思った。


しかし、意外にも中身は、私の主な研修テーマともなっている「ロジカル・シンキング」であった。

たとえば、野村さんは、「国の違いも、年齢の違いも、男女の違いも克服できるのは“ロジカルな話し方”である」と説いています。

つまり、

1)短時間で大事なポイントが伝わる話し方ができる
2)相手を論理的に説得できる
3)聞き手のストレスが少ない

といった話したかをすれば、例えば、『目当ての投資家をオフィスのエレベーターの前で待ち伏せして、一緒にエレベーターに乗り込み、自分の事業内容の可能性、魅力についてアピールし、「ぜひ私に投資してください!」とプレゼンし投資を引き出すことも可能』だと言うのです。


また、『欧米人の話し方が「論理的=ロジカル」なのに対し、日本人の話し方は「分かりにくい」といわれる』理由についても、文化の違い、つまり「コンテクストの差」だと説明しています。

「コンテクスト」とは「、「言語・共通の知識・体験・価値観・ロジック・嗜好性」のことです。


ちなみに、「ハイコンテクスト文化」と「ローコンテクスト文化」については、私も20081128日付のブログで触れさせていただいた。

http://blog.logcom.jp/?day=20081128


両者の違いをまとめると、


「ハイコンテクスト文化」 (聞き手の能力を期待している)
1)直接的表現より単純表現や凝った描写を好む

2)曖昧な表現を好む

3)多く話さない

4)論理的飛躍が許される

5)質疑応答の直接性を重要視しない


「ローコンテクスト文化」(話し手の責任が重い)
1)直接的で解りやすい表現を好む
2)言語に対し高い価値と積極的な姿勢を示す

3)単純でシンプルな理論を好む

4)明示的な表現を好む

5)寡黙であることを評価しない

6)論理的飛躍を好まない

7)質疑応答では直接的に答える


といった違いがある。

したがって、「言葉が基本的に共通で、価値観も類似し、同じような体験をしている日本人」=「ハイコンテクスト文化」は、そもそも「話し方が論理的ではない」のだ。

要は、日本は「ズバリ言わなくても言わなくても分かるでしょ」文化であり、「察しない奴はKY(空気が読めない)だ」となる。

そして、逆に「ズケズケ」と話せば、「思慮深くなく、相手に対する配慮のない人だ」となる。


この文化的な背景を理解して「話し方」を工夫することが大事だということなのだろう。

その他に、アナウンサーらしい解説として「話し方がうまく聞こえる3つのルール」があるという。


それは、

◇トーンは「ソ」で話す(声のスイッチ)

◇笑顔の口を定位置に(顔のスイッチ)

◇テンションは3倍に(心のスイッチ)

という「3つのスイッチを入れる」ことで、第一印象で相手の心をつかむことができるのだと言う。


それにしても、あらためて、この本の内容を振り返ると、ロジカル・シンキングやコミュニケーション術のセミナーでよくいわれていることである。

しかし、ユーチューブで、野村さんのセミナーの広告映像を見たが、本当に魅力的な話し方をされている。

http://www.youtube.com/watch?v=4pFKx8RB0gs

たぶん、野村さんの「美貌」も影響しているだろう。

「美人はトクだなぁ」とあらためて感じた次第である。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ261号より)



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