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18日に放送された2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」の初回平均視聴率が173%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったそうだ。

この数字は、2011年の大河ドラマ「江 姫たちの戦国」21.7%、2010年の「龍馬伝」23.2%を下回る。

この低視聴率に、ドラマの舞台となる兵庫県の井戸敏三知事が「私も見たが、 まず画面が汚い。鮮やかさのない画面ではチャンネルを回す気にならない」と定例記者会見で語ったことがニュースで話題になっていた。


私も「平清盛」の初回放送を見ており、見ている時に想像はしていたけど、やはり、低めの視聴率だった。

私見であるが、「初回放送を見て視聴率が上がらないだろうな」と思った理由は、「演出のわかりづらさ」である。


例を挙げると、

◇冒頭でいきなり平家滅亡を知らせるシーン

◇複雑な人間関係の描写が弱い

である。


歴史を知っていれば「龍馬伝」と一緒で「回想パターンで物語が進むのか」とわかるが、「平清盛」を主人公にした大河なのに、なぜ、いきなり源頼朝が出てくるの??と混乱してしまうだろう。

また、歴史を知っているとしても、平家が滅亡(壇ノ浦の合戦)した当時の頼朝は38歳で、正室の政子は28歳。

しかし、頼朝を演じている岡田将生さんは22歳(政子役の杏さんは25歳)だから、「頼朝が若過ぎ~」なのだ。


また、平清盛が父忠盛の実子ではなく、白河法皇の隠し子であったという歴史上の噂をドラマの背景にしているのはすぐにわかったが、なぜ、孫の鳥羽天皇を引きずりおろして、ひ孫(崇徳天皇)を5歳で即位させたのかが、歴史を知っている人でないと、演出からはなかなか読み取れなかった。

(※崇徳天皇が白河法皇の隠し子であるという歴史上の噂を知っていればなんとなく理解できるとは思うが)


しかも、白河法皇(伊東四朗さん)と鳥羽天皇(三上博史さん)の年齢差は50歳あるはずだが、配役からは、とても「おじいちゃんと孫」には映らない。


だから、「話の筋」が見えないから、「理解しよう」と頑張りきれなくなった視聴者はチャンネルを回してしまうに違いない、と感じた。

したがって、視聴率は上がらないだろうなぁ、と思ったのだ。


時代劇は2011年末に「水戸黄門」が終了し、「おりん」が始まるのでかろうじて、生き残ったが、それを除けば「NHK大河ドラマ」のみ。

「水戸黄門」が人気を博し、大河ドラマで視聴率が高いものは「歴史を知っていて、展開が読める」ことである。

つまり、時代劇には「予定調和」が高視聴率確保には必要なのだ。

その点、「平清盛」は、多くの日本人に馴染みが薄く、演出もわかりずらければ、「視聴者の歴史知識に期待」するしかなくなり、「歴史が分からない」→「展開がわからない~」→「ツマラナイ」→「低視聴率」となってしまうのではないだろうか。


今後、NHKは、どうやって視聴率を盛り返すか。

NHKには「大きなお世話」と言われてしまいそうであるが、勝手に考えてみた。

まず、豪華な出演俳優に依存していては、ダメである。

民放のようにワイドショーで「番宣」で、あらすじと当時の人間関係を整理し、説明する場をたくさん作って流すしかないだろう。

NHKの場合は、純然たるワイドショーがないから、「あさイチ」、「スタジオパークからこんにちは」といった番組で、そういう場をじゃんじゃん作らないと、視聴者の関心は高まらない。


個人的には、義経以降から鎌倉幕府誕生は馴染みがあるが、清盛の時代は知識が浅かったので、「我慢して最後まで見ていたら」なんとなく状況が分かり、勉強になったので面白かった。

また、清盛の父役の中井貴一さんの演技もすごく良かった。

つまり、視聴率を意識しなければ、「通好みの大河ドラマ」となる可能性はある。

しかし、「視聴率主義」で考えると、「番宣」「番組内の語り」などを工夫して時代背景を視聴者にもっと理解させ、関心を惹かないと、低空飛行のままの視聴率になってしまうであろう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ263号より)



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