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2012111日に「逮捕監禁致死容疑で逮捕されたオウム真理教元幹部、平田信容疑者(46)」の弁護人である滝本太郎弁護士が「弁護人を辞任した」ことが報じられていた。


早速、滝本太郎弁護士のブログをチェックしてみた。

http://sky.ap.teacup.com/takitaro/

すると、平田容疑者の弁護人を辞任した理由がちゃんと述べられていた。


その理由は、

◇齋藤明美被疑者の弁護人となったので、外観上利害対立の危険性がある

◇斉藤被疑者と平田容疑者の弁護士の併存は避けるべきと考えられる

とブログで述べられている。


各メディアの報道では「利害対立の恐れ」としか報道されておらず、私の知る限りそれ以上の説明報道をしたマスメディアはない。
報道情報を耳にした一般市民の読解力にもよるが、マスメディアの報道だけだと「滝本弁護士は平田容疑者を切り捨てた」「平田容疑者との信頼関係が薄れ弁護する自信が無くなった」と映ってしまうかもしれない。


しかし、滝本弁護士は自身のブログで「決して私が平田信被疑者の様々な伝言や評価を変えるものではありません。本人にも説明してあります」と述べている。

つまり、一部で報道されるように、

◇平田容疑者は麻原元教祖に未だ洗脳されている

◇平田容疑者は麻原元教祖などの死刑判決を遅らせる目的で出頭した

などといった事実はないと確信しているのだろう。


しかし、斉藤被疑者の弁護を引き受けるとなると、弁護の過程で、「利害対立」が起きる可能性があり、斉藤被疑者と平田容疑者の弁護双方に支障をきたすことを想定して辞任したのだ。

なお、滝本弁護士のブログによれば、「平田被疑者には極めて有能な被疑者国選弁護士が就いている」とのことだから、「自分は平田容疑者よりも斉藤被疑者の弁護を引き受けた方が双方のトータル的に有益と判断されたのだろう。


それから、滝本弁護士のブログで気になったのが、「マスコミが如何にいい加減な情報のみ」でニュース情報として世の中に情報をばら撒いていることもある、ということだ。


例えば、次の記事だ。

2012111日 毎日新聞1518分より引用)

オウム事件:斎藤容疑者宅に男性用品なし 出頭前に処分?
 東大阪市の自宅を警視庁が家宅捜索したところ、男性用の衣類や靴がなかったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、平田容疑者がいた痕跡を消すため、出頭前に日用品を捨てたとみている。
 偽名の「吉川祥子」名義の健康保険証が押収されたが、斎藤容疑者が使っていた携帯電話は見つかっていないという。警視庁は、斎藤容疑者が交友関係を隠すために携帯電話を処分した可能性もあるとみて追及している。

(引用ここまで)


この記事について、滝本弁護士は、

◇誤報である

◇ソースは、「警察の誰かが適当な情報を思わせぶりに出している」のだろう

◇毎日新聞から私(滝本弁護士)に反面取材はなかった

NHKからは携帯電話について問い合わせがあった(しかし類似の報道がされた)

とブログで述べている。


つまり、「マスコミは裏も取らずに記者クラブで得た警察関係者の談話(あるいは発表)を垂れ流している」のだ。

滝本弁護士のブログによると、例えば、上記の毎日新聞の報道では、

「東大阪市の自宅を警視庁が家宅捜索したところ、男性用の衣類や靴がなかったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、平田容疑者がいた痕跡を消すため、出頭前に日用品を捨てたとみている」

と報道されているが、「平田容疑者の衣類や靴は証拠品として大きなケースに入れて提出してある」のだそうだ。

つまり「誤報」である。

また、

「斎藤容疑者が使っていた携帯電話は見つかっていない」

とあるが、これも「誤報」で「証拠品として提出」しており、見つかるはずがないのだ。


やー、滝本弁護士のブログを見ると、大マスコミの報道には、本当に笑っちゃいます。

大マスコミは、こんなにも不確定な情報を「ニュース」として垂れ流すのかと。。。

これでは、私たち個人が「つぶやく」ツイッターやfacebookなどと同レベルです。

こうなってしまう大きな原因は「他社にすっぱ抜かれたくない」という心理からでしょう。

また、「情報を出した後に間違いだったら記事を削除すればいい」という安易な発想でしょう。


滝本弁護士はブログで、

「事件報道の間違いは、主戦場は法廷だからほおっておけば良いという考えもありますが、そんなものではないと。報道でイメージが作られ、その相互作用により、無理な起訴がどれほどにあったか、考えないといけない」

と述べています。

これには、私も激しく同意です。

大昔なら「三浦和義氏のロス疑惑裁判」、最近であれば「堀江氏の裁判」、「小沢氏の裁判」など、「報道でイメージが作られ、実際の事実以上の大事件」として世の中に認知された事件は枚挙に遑がありません。

特に、凶悪事件については「裁判員裁判」制度になったわけで、「間違った情報による事件のイメージとその相互作用の影響」は今後、より大きなものとなるでしょう。

以上のことから、あらためて、私たちは、大手マスコミが発信する情報であっても、

◇情報ソースはどこなのか?(利害対立する側の裏は取っているか?)

◇憶測で報道しているのではないか?

を常に意識して「絶対的な情報である」と思いこまないようにすることが重要なのである。



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