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私は、10年以上前のことであるが、上司が外国人である外資系企業に勤務していたことがある。

しかし、お恥ずかしい話であるが、英会話はからっきし苦手である。

週刊誌「週刊SPA!」の20111220日号で「語学弱者を量産する<大人の英語学校>の狂気」という特集記事が組まれていたので、早速、雑誌を購入して読んでみた。



記事をチェックしてみると、・・・



<事例1MADな英会話合宿に恐怖を覚える>

A4用紙3枚ほどの英文を丸暗記し、翌日に、皆の前で暗唱する

24倍速に再生した英文をヒヤリングして書きとる

◇門外不出の「発音矯正表」→一般に市販されている発音表とほぼ同じ

<事例2:意志薄弱な学習者が落ち続ける穴の数々など>

◇「レッスン無料」に惹かれてたどり着くと「宗教行事」に誘われる教室

◇総額費用約10万円の1ヶ月フィリピン短期留学に参加したが食事が合わず2週間で帰国

◇あらゆる英会話教材を購入し、英会話学校3校を渡り歩きつぎ込んだお金は約450万円

(しかし、TOEIC600点程度)

Skype英会話を受講したら講師が手を抜き30分間延々と英文を読まされるだけ



といったエピソードが満載だった。



記事の中で印象に残ったのは、NHKラジオ講座の監修も務めるイギリス人英語教育コンサルタントのアンソニー・アラン氏は、

『イギリスの子供が英語を覚えるときに文法を知っているでしょうか。言葉はコミュニケーションの道具ですから、子供と同じ初学者はまず話すことから入って文法はあとで学べばいい』

と主張する。

一方、英会話学校に通うことなくTOEIC990点満点を29回更新中の日本人英語指導者の菊池健彦氏は、

『英会話力に役立つのは文法である。しかし、文法に偏り過ぎると巷の英会話学校が儲からない。業者の思惑にハマり最短距離を求めてグルグル回らず、目の前の文法と単語を覚えなさい!』

と主張していた点だ。



両者の主張は一見、相反するようで、同じなのだ。

つまり、英会話力向上には、「文法もカタコト会話も両方大事」と言っているのだ。

要は、アプローチの仕方として「習うより慣れよ」方式で、まずは、「コミュニケーションを優先」し、その後「英語の言語的特徴」を文法で理解する、というのが「アラン式」であり、「菊池式」は、「理屈を知って実践に入れ」方式で、まずは「文法とある程度の単語を暗記」して、その後、「文法を意識」しながら会話をする、と言っているのだ。



この「英会話学習法」の考え方は、「何の世界でも共通する話だな」、と気づく。

例えば、私の専門とする「マネジメント」の話でいえば、「マネジメント力」をきちんと効率的かつ着実に身につけるには、「職業経験だけの実践オンリー」でもダメだし、「マネジメント規格やメソッドを学習するだけの机上の理屈オンリー」でもダメである。

要は「経験論だけでは自分の成功体験」がベースになりそれ以上の方法を知らない。

また、「理屈論だけでは経験や体験、類似例という引き出し」が不足して「想定外の事態」に対処ができない。



話は少し逸れるが、サッカー日本代表(MF)でガンバ大阪に所属する遠藤保仁氏は、「正確なパスを散らすゲームメーカー」として知られる。

その遠藤氏が、報道ステーションのサッカー解説でお馴染みの元日本代表(MF)澤登正朗氏のインタビューで「常に頭で考えてサッカーをしていれば状況に応じたプレーが自然とできるようになる」と答えていた。

つまり、このことからも「試合で実践経験を積むこと(経験論)」と「さまざまな攻撃・守備パターンを頭に叩き込んでおくこと(理屈論)」の両方を組み合わせることによって「適切かつ的確な状況判断ができるようになる」と遠藤氏は主張しているのだ。



スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、日常生活においても「一流の技術」を身に付けるためには「経験と理屈」の両方をバランスよく学習することが大事なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ259号より)


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