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世界的に経済が低調傾向にある。

その世界経済を翻弄させている要因の一つに「格付け会社」の存在があると言われている。


格付け会社の収入は、基本的には、

◇会社の社債について「格付け」をしてもらいたい企業が「格付け会社」に格付けを依頼

◇格付け会社の収益は「格付けを依頼された会社」に対する審査料

という仕組みになっている。


つまり「格付け会社の本来の目的」は、「クライアントの社債を評価すること」なのである。

一方、私たちが「格付け会社」の評価でよく耳にするのが「金融機関」や「国債」の格付けである。

これらの格付けは「勝手格付け」と言われる。

それは、格付けされたいクライアントから審査報酬を受け取り格付けする「依頼格付け」に対して、金融機関や国債については、『格付け会社が独自に(勝手に)格付け』しているから、そう呼ばれるのだ。


「依頼格付け」と「勝手格付け」に関する特徴を挙げてみると、

◇企業から依頼された「依頼格付け」は評価が甘くなる

◇「勝手格付け」は「依頼格付け」よりも評価が厳しくなる

◇「勝手格付け」による金融機関や国債の評価は世界的なニュースになる

◇「勝手格付け」がニュースになれば「格付け会社の知名度」が上がる

◇格付け会社は金融機関と関係が深く「公正な格付け」となり得るのか疑問がある

◇「勝手格付け」が与える影響力が大きく色々な方面から格付け会社に圧力が掛かる

などが考えられるだろう。


「格付け会社」について、整理すると、

◆世界経済は「国債」や「金融機関」の格付け結果に左右されている

◆国債や金融機関に対する格付けが「下がる」と世界的なニュースになる

◆「格付け会社」は知名度を上げるために「先を争って」格下げする傾向がある

ということなのだ。

つまり、このように考えてみると『格付け会社の“格付け評価”が公平・公正』であるということが「格付け会社の性質と仕組み」の上から担保されているわけではないのだ。


現在、「世界3大格付け会社」とは、いち民間会社の「米ムーディース」「米S&P」「フィッチ」と言われている。

ムーディーズの大株主は投資会社(ウォーレン・バフェット氏など)だし、S&Pの親会社(出版社のマグロウヒル)はアメリカのブッシュ家と親しい間柄だ。

格付け会社の組織の成り立ち上、株主などの関係企業に悪影響を与える格付け結果は、「横槍(よこやり)」が入りやすく、したがって、格付け結果が、そういった「圧力を受けていない」という保証はない。


「“格付けの結果”なんて、所詮、利害関係が加味されたいい加減な結果」と割り切って世間が捉えられるのであればいい。

しかし、「格付け会社」が発表する「格付け」の世界経済や社会に与える影響が事実上大きくなった現在、ISO(国際標準化機構)といった世界的な公的機関が主導して、『格付け会社の適正なスキーム(仕組み)』を構築すべき時に来ているのではないかと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ260号より)


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