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厚生労働省の発表によると、福岡県に本社のある「悠香」が製造・販売した石鹸「茶のしづく」(改良前の旧商品)によるアレルギー症状を発症した人は471人に上り、そのうち救急搬送や入院が必要な重篤なケースは66人になると言う。
これまで、改良前の「茶のしづく」は、延べ約467万人に約4600万個が販売されている。
ちなみに、悠香は2003年9月に創業し、2004年3月から「茶のしづく」の通販事業を開始した新しい会社だ。
「茶のしづく」は、元宝塚の女優「真矢みきさん」の「まだあきらめないで」のセリフのCMが有名であるが、真矢さんを起用する前は、福岡を拠点に活動するローカルタレントの徳永玲子さんを起用していた。
「茶のしづく」は徳永さんのCMの影響もあって、販売開始から1年半で100万個を突破する大ヒット商品になった。
徳永さんにしても、真矢さんにしても、CM起用時は40代前半で、しかもおふたりともお肌がきれいなので、それも「茶のしづく」の爆発的なヒットを支えていたのだろう。
私自身が「悠香」に対する思い出は、2007年頃に「苦情対応マネジメントシステムの構築依頼」に関する問い合わせが知人を通じてあったことだ。
まだ「問い合わせ段階」であったが、「どんな商品を扱っているのかユーザーになって検証してみよう」と思い、早速、「茶のしづく」を注文してみた。
使用した感想は、「泡がもっちりしていて洗顔した後に肌に張りが出る」感じで、爽快な感触だった。
確か、この時は、「個人情報保護マネジメントシステム(プライバシーマーク)の構築」を優先するということで、話は流れたが、創業から通販事業を中心に展開している業務特性と、急激に売上を伸ばしている成長著しい歴史の浅い若い企業さんなので、当時から「リスクマネジメント」に対する意識は高かったのではないかと思う。
このアレルギー症状は、小麦アレルギーが元々なかった人も、アレルギーの原因物質が目や鼻の粘膜などに毎日少しずつ付着することで、発症することがあるという。
つまり、イメージ的には「花粉症」と一緒で、小麦由来成分が目や鼻の粘膜を通じて身体に取り込まれ、人によっては「ある一定許容量」を超えると、パンなど小麦を使った食品を口にした時に、じんましんや呼吸困難と言った症状を誘発してしまうのだろう。
それにしても、悠香をかばうわけではないが、まさか「石鹸に含まれる小麦由来成分がアレルギー症状を引き起こす可能性があること」は、当初は全く予期しなかっただろう。
小麦由来成分は、当時は、注意喚起が促される物質ではなかった。
また、悠香と同様に、小麦由来成分を使用した化粧品などを製造・販売しているメーカーは他にもたくさんあった。
今回、悠香ばかりがクローズアップされるのは、「販売数量が非常に多く、そのためアレルギーを発症した被害者の数も圧倒的に多い」ことだろう。
ただ、これは想像であるが、「茶のしづくに含まれる成分が原因でアレルギーを起こす」事例は、もう少し早い段階で予見でき、対策が取れたのではないかと思う。
現在まで、「茶のしづく」(旧商品)は述べ約467万人に約4600万個販売されているという。
ただ、通販商品であることから「継続的な利用者が多い」と予想されるので、実質的な利用者は100万人程度ではないかと思う。
現在まで「茶のしづく」が原因と思われるのアレルギー発症者数は、約500人だから、「ざっくり計算」で「2000人に1人」ぐらいの確率で発症するのだろう。
仮に、利用者数を50万人と見積もっても「10000人に1人」の確立だ。
悠香を利用してみてわかったのは、通販事業なので、リピーター対策やマーケティング対策が充実しており、「お客様の声」情報をちゃんと収集している。
したがって、利用者が特定しやすく、ユーザー情報も収集しやすかった悠香で、「お客様の声」をきちんと分析すれば、「アレルギー症状の把握」は悠香自身で、もっと早く予想できたはずである。
それと、今回の小麦由来成分を原因とするアレルギー問題で「問題」なのは、アレルギー発症例の情報を2010年10月に把握していた厚生労働省と消費者への注意喚起を2011年6月に発令した消費者庁の連携の悪さである。
「消費者安全法」では、「省庁や地方自治体は、消費者庁に対し、商品やサービス側に原因がある事故を通知すること」を求めている。
これは、事故情報を1カ所(消費者庁)に集めて分析、公表することで、被害のいち早い発見や拡大を防ぐ狙いが目的である。
しかし、厚生労働省は、「事業者の利益や信用を考慮して、商品名や症例数などん情報の公表を伏せていたのだ。
したがって、「茶のしづく」(旧商品)問題は、
◇製造・販売元での「悠香」での顧客情報の的確な分析
◇厚労省と消費者庁の確実な連携
により、アレルギー発症者の被害をもっと早く、そして少なく抑えることができたのではないかと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ255号より)
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