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2011年11月7日付の毎日新聞(電子版)によると、定山渓ビューホテルや洞爺湖サンパレス、ニュー阿寒ホテルなどを経営する大証ジャスダック上場企業の「カラカミ観光」が2012年3月をめどに上場を廃止することを報じていた。
記事によると、
◇創業者一族が保有する一部の株式を除く発行済み株式の73%に当たる631万6088株について株式公開買い付け(TOB)を実施する
◇買付けの下限は345万2924株
◇1株当たりの買い付け額は120円で11月7日の103円と比較すると17%の上乗せになる
◇買い付け期間は11月8日~12月20日
◇買い付け総額は約7億5800万円となりメーンバンクの北海道銀行から8億8000万円の融資を受ける
◇公開買い付けは10月に設立した持ち株会社「KKT」が実施
◇公開買い付け終了後、カラカミ観光は「KKT」を吸収合併し上場廃止
という状況のようだ。
カラカミ観光といえば、北海道では「野口観光」と並んで、大型温泉ホテルチェーンとして有名だ。
私自身も定山渓ビューホテルと洞爺サンパレスは利用したことがあるが、それは巨大なホテルで、館内には通常の温泉はもちろん、温泉プールもあり、また、私が利用した時は「中国雑技団」の公演をしていたが、演歌歌手など歌謡歌手のショーなどが常時開催される「いわゆる温泉ホテル」であった。
カラカミ観光については、2011年5月5日付のブログ http://blog.logcom.jp/?eid=864835
でも紹介したが、消費低迷と東日本大震災の影響で観光客が落ち込み、洞爺と阿寒のホテルは「2棟体制」であったが、それぞれ5月と7月から1年間休館すると発表していた。
カラカミ観光は、道外のホテルは買収で入手し、ホテルを全部で14館保有しているので、休館したホテルの正社員は「本州などのホテルに配置転換する」と発表していたが、阿寒で7月から休館したホテルエメラルドとリクルートコスモスから買収した川崎グランドホテルはすでに売却したので、今後は従業員の退職勧奨や解雇、転籍なども進めていくのだろう。
ちなみに、株式公開買い付け(TOB)による経営再建の目的は、上場コストの圧縮だという。
通常、上場コストには、
◇年間上場維持費用
◇株主名簿管理費用
◇会計監査法人への監査報酬
◇株主総会の運営費用
が掛かる。
また、2011年3月期は3期連続となる46億円の最終損失を計上していることから、株主からの経営責任追及など厳しい要求も付きつけられる。
TOBにより、こういった負担を回避し、再建を図る計画なのだろう。
カラカミ観光に限らず、観光産業は、「消費低迷」「東日本大震災」の影響も大きいが、「円高」も大きな逆風である。
北海道にいるとなんとなく実感するが、明かに以前より中国人など外国人観光客は減少している。
北海道には、スキー場の買収で急成長した加森観光など多くの観光産業があるが、「消費低迷と円高」にどう対処していくのかが、今後の経営のカギであろう。
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