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20111031日の東京電力福島第1原発事故をめぐる「政府・東電統合対策室の記者会見」で、内閣府の園田康博政務官が、56号機の建屋地下にたまっていた低濃度汚染水を浄化した水を飲み、安全性をアピールしたパフォーマンスが話題になっている。


この園田政務官の「パフォーマンス」のきっかけは、フリージャーナリストの寺沢有氏が1010日の東電会見で(原発敷地内の山林に散布している水は)「例えば、人が飲んでも大丈夫なレベルなんですか?」と質問したことによるものだ。


東電では、56号機に溜まった津波の海水などを浄化して、原発敷地内の山林に107日から散水を始めている。

東電サイドでは、この浄化した水は、「この水に含まれる放射性物質の濃度は海水浴場の基準値を下回っていて安全だ」と記者会見で説明した。

ただ、具体的に「どんな成分の水なのか」は示されなかった。


そこで、フリージャーナリストの寺沢氏が、

◇浄化水を山林にまくと除洗不可能になる

◇浄化水が地下にしみたり、乾いて放射性物質が風に乗って飛んだりする恐れがある

と東電サイドに質問した訳だ。

その流れの中で「安全だ安全だというのなら飲めるでしょ」となったのだ。


世間では、「フリーの記者が安全なら飲んでみろ」と言ったから、政務官が「じゃぁ飲むよ」となった「売り言葉に買い言葉的な子供の口喧嘩」と批判の声が多い。

確かに、「飲め→飲むよ」のやり取りだけを見てしまうと「フリージャーナリストはやり過ぎ、アホじゃね」ということになる。

しかし、東京電力と言う「電力を発電、送電、配電する自然科学に強い会社」が、具体的な水の成分データも示さずに「敷地内の山林に散布しても安全だ」と主張するのは、どう考えてもおかしい。

したがって、フリージャーナリストの寺沢氏の「散水しても問題ないという根拠を具体的に示せ」的な質問は、ジャーナリストとして当然である。

(※飲めるでしょ、という流れになったのは、ツッコミの対象になりやすいのでまずかったが)


東電によると、園田氏の飲んだ水は1022日に一時保管用の仮設タンクから採取され、煮沸消毒されたもので、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質は検出限界未満で、塩分も除去されているという説明らしい。

しかし、東電の1025日の会見では、山林に散水している「浄化水」には、1リットル当たり2600ベクレルの放射性物質トリチウムが含まれているらしい。

この「2600ベクレル」は、

WHOの飲料水基準1万ベクレルを下回っている

EUが注意レベルとしている100ベクレルは超えいる

という素人目には「微妙な数値」で「本当に安全」といえるか微妙である。


それにしても、なぜ、最初から東電は「放射性物質のトリチウムの放射線量」を発表しなかったのだろう、と思う。

『記者や国民はバカだから、正直に「浄化水には2600ベクレルのトリチウムが含まれています」と説明すると、たいした量ではないのに大騒ぎになる』、とでも思ったのだろうか。


また、この寺沢氏の飲めよ」と園田政務官の「飲むよ(パフォーマンス)」が、これだけ話題になったのは、「フリージャーナリスト質問」だったからではないかと思う。

これが、「大手新聞社やキーテレビ局の記者の質問」だったら、ここまで大々的に報じられたのだろうか?と思う。

「フリージャーナリストは予定調和にならない突拍子もない質問をするからニュースとして話題にして、世間から“フリージャーナリストはろくでもない質問する連中”という印象を国民に受け付ける」ための報道という側面もあったような気がする。

やはり「記者クラブ利権」を死守しようとする一派は、国民に対する情報操作がうまいな、と思う。


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