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20114月にオリンパス欧州法人社長からオリンパス本社社長に抜てきされ、1014日に社長を解任されたマイケル・ウッドフォード前社長(51)が産経新聞 の単独会見で、明らかにした「告発」によりオリンパスが揺れている。


ご存知の方も多いと思うが、ウッドフォード社長は、オリンパスが2008年に英医療機器メーカー「ジャイラス・グループ」を約20億で買収した際に、タックスフリーのケイマン諸島にある投資コンサル会社に支払った68700万ドル(当時のレートで約660億円)が不明朗な支出である告発したのだ。

この投資コンサル会社に支払った報酬について、ウッドフォード氏は、米国標準の30倍以上で、「買収額の1%だったはずの相談料が、約35%に引き上げられており、オリンパスの2年分の利益に相当する金額が誰の手に渡ったかはっきりしない。こんなことが世界を代表する企業で許されるのか」と述べ、第3者委員会の設置を主張したのだ。


その結果、オリンパスの株価が暴落し、ウッドフォード社長解任後に社長兼任となった菊川会長は、26日に混乱の責任と取らされる形で退任し、専務執行役員の高山修一氏が新社長に就任した。

しかし、高山社長は、就任記者会見で、「各方面に、ご心配やご迷惑をおかけしておりますことは、大変残念な思いでございます」と述べるとともに、巨額と指摘されている投資コンサル会社に支払った報酬については、「適切だった」と強調した。


当初、ウッドフォード氏が社長を解任された時は、「他の取締役と経営方針が違う」「カンパニー制を敷いているオリンパスにおいて担当役員を飛び越えて指示を出している」といった「独断的経営手法が解任の理由」として報じたメディアが多かった。

私も、「51歳という若さで本社の経営者に就任した外国人社長」というイメージだけで「日本の会社においては論争を好み、頭ごなしに指示を出していくスタイルは風土に合わないよな」というように捉えていた。

しかし、巨額報酬が不明朗なもので、その透明性・適切性を当時の経営陣に求めたウッドフォード社長が解任されたとなれば、解任劇の真相は「経営陣は組織ぐるみで臭いものにふた」をするための解任だったことになる。

また、解任時に多くのメディアが報じた解任理由の情報は誤りだったことになり、真実は「ウッドフォード前社長アッパレ!」ということになる。


1024日付の時事通信は、これらの巨額報酬とお金の流れについて、アメリカ連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出したと報じている。

経営陣が「会社を食い物にした不正支出」なのか?それとも「適正な買収を巡る相談料」なのか?

真相究明を期待したい。


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