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2011年10月14日に、2011年世界選手権体操東京大会の男子個人総合決勝が行われ、日本のエース内村航平選手が、6種目の合計点が93.63193で前人未到の世界選手権3連覇を飾った。
これまでの男子の世界選手権の個人連覇記録は「2連覇」で、1922年と26年大会のペテル・シュミ選手(ユーゴスラビア)と、2006、07年の楊威選手(中国)が記録している。
(※2008年の北京五輪を含めれば、実質的には楊威選手も3連覇している)
かつての世界選手権は4年置きで、現在は、オリンピックの開催年以外は毎年開催されているから「連覇」がしやすくなったといえるが、それにしても、スゴイことだ。
個人的に内村選手をスゴイと思っているところは、
◇「6種目全部できてこそ体操」(オールラウンダー)との信念
◇「美しくなければ体操じゃない」と技の完成度へのこだわりがある
◇成功しても満足せず、常に課題を見つけて取組む姿勢
◇「人と同じことをしても仕方ない」とウォーミングアップ無しで演技を通すといったトレーニングの工夫
である。
ただ、オールラウンダーが「主流」で無くなってきているのも事実である。
日本もそうであるが、多くの国で、世界選手権や五輪における「メダル獲得数」が、その国の競技力を示す指標となっている。
国によっては、金メダル獲得で、本人だけでなく、家族の生活も保障される。
男子体操についていえば、最大で、「団体」「個人総合」「6つの個人種目(床、跳馬、あん馬、平行棒、つり輪、鉄棒)」の8個のメダル獲得が可能である。
そして、団体戦の採点方式が、予選では6-5-4制(6人がエントリーして、5人が演技を行い、上位4人の点数が採用される)、決勝では6-3-3制(6人がエントリーして、3人が演技を行い、3人の演技者すべての点が採用される)になったため、選手が「スペシャリスト化」する傾向になったのだ。
以前であれば、団体戦に選手登録されれば、演技者全員の総合得点で争ったから、必然的に選手はオールラウンダー化した。
しかし、現在の方式では、国が戦略的に選手強化を行えば、「個人総合」のメダル獲得は捨てて、「団体と種目別」でメダルを稼ぐことが可能なのだ。
したがって、選手は、傾向としてスペシャリスト化する。
この戦法に出ているのが、中国。
以前のイメージだと、全選手が「全種目満遍なく上手い」という印象があったが、楊威選手以降、個人総合でメダル争いに絡むオールラウンダーは揃っていない。
だが、おそらく中国としては、「メダル総数が多ければいいじゃん」との戦略なのだろう。
24人で争った個人総合では、6種目中4種目で内村選手は最高点を出した。
そのような状況から「内村選手は種目別でもメダルラッシュか!」と思ってしまう。
しかし、今日と明日(15日、16日)行われる「種目別」では、内村選手は上位8選手が登場する種目別の5種目に出場するが、個人総合には出てこなかったスペシャリスト達がDスコア(難易度、跳馬の場合は価値点が加算される)で内村選手を上回る人たちばかりだから、Eスコア(実施点:10点満点からマイナスされる)を最大化してもギリギリメダル争いに絡めるかどうか、というのが現実だろう。
その他に、内村選手について、調べていて興味を持ったのは、
◇世界選手権4連覇よりも自分の名前が付いた新技を成功させ名を残すこと
(※もちろん、4連覇以前に2012年ロンドン五輪の個人総合での金があるが)
◇食事は、朝、昼なしの夕食の1食だけ(野菜嫌いで、肉好きらしい)
と言う点である。
それも、特筆すべきは「団体戦の鉄棒で落下し、金を逃した(結果は銀)」後は、相当、落ち込んだらしい。
それは、当然で、内村選手は世界選手権での最大の目標は、「団体戦の金」だったのだから。
しかし、わざと、気持ちを「底の底まで落として、個人選へ気持ちを切り替えた」のだそうだ。
これは、私もよく使う手である。
よく「嫌なことがある」と「他のことや楽しいことを考えて気を紛らわそう」「終わったことをくよくよ考えたって仕方がない」という思考方法を取る人が多い。
しかし、私の場合、「嫌なことがあった場合は徹底して嫌なシーンを反芻」する。
嫌なことを反芻している時は、精神的には、かなりキツイが、不思議なことに、そのうち「このキツさ」に慣れて、「よし、やるぞ!」と新たなモチベーションが湧くのだ。
私の実践方法など、誰も信用しないだろうけれど、「内村選手も似たようなことを実践している」と知って、なんだか嬉しい気分だ。
それにしても、銅メダルを獲得した内村選手と同期の山室光史選手の「ロンドンでは航平の上を狙いたいですね」とは頼もしい限りだ。
切磋琢磨して、ロンドンでも日の丸を揚げて欲しいと思う。
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