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「良い悪い」の議論は別にして、現代社会では、企業が守るべき社会的ルールとして「コンプライアンス」という概念がある。
「コンプライアンス」について、以前は「法令遵守」と訳した報道や資料が多かった。
つまり、その範疇は「法律や条例」だけだったが、ようやく最近では「モラルや社会規範、常識」を含んだ概念で世間一般に理解されるようになった。
8月23日に人気絶頂のタレントだった島田紳助さんが、知人を介した暴力団幹部との親密交際発覚を理由に芸能界を引退した。
現在分かっている事実の範囲での交際であれば、法律違反ではないし、直接的な経済的利益供与を受けたわけでもないので、「芸能人や芸能界の持つ特性」より、以前なら世間から後ろ指をさされるような行動ではなかったかもしれない。
しかし、2011年10月1日以降、全国47都道府県で、いわゆる「暴力団排除条例」が施行される。
これは、企業活動からの暴力団排除活動の取組を強化するもので、「暴力団の存在自体が社会悪」という考え方が、現代社会の常識なのだ。
別の事例でいえば、「個人情報」に対する社会の「常識の変化」がある。
個人情報保護法が、2005年4月1日に全面施行されて以降、「仕事で個人情報を大量に取り扱う個人事業主や内職」の人は、実質的に仕事がやりづらくなった。
どういうことかというと、個人情報保護法では、「5000件以上の個人情報を個人情報データベース等として所持し事業に用いている事業者は個人情報取扱事業者」とされることになった。
「個人情報取扱事業者」が主務大臣への報告やそれに伴う改善措置に従わないなど、適切な対処を行わなかった場合は、「個人情報取扱事業者」に対して刑事罰が科されるのだ。
そこで、例えば、「封筒張り」や「懸賞応募ハガキ」、「当選者に対する景品発送業務」を『自宅で内職作業』されている方や、生命保険や損害保険の代理店のように実質的に「自宅兼事務所」のような事務所で事業をされている『個人事業主の代理店』などは、徐々に「現状の形態では仕事ができなくなってきた」のだ。
以前の日本社会であれば、こういった「自宅で個人情報を扱う仕事」は普通にたくさんあった。
しかし、私が仕事で付き合いがある某企業では「懸賞応募ハガキなどの個人情報を顧客から預かって当選者に賞品を発送する業務」を受注し「内職さん」に作業を発注していた。
しかし、その企業は、「会社の作業場を増設」して、「内職からパート、アルバイト」に切り替えたのだ。
つまり、「顧客から預かったハガキなどの個人情報を会社外に出さないで作業ができる体制」に変更したのだ。
もちろん、個人情報保護法や顧客のニーズを反映した対応であることは言うまでもない。
また、金融庁の指導もあり、保険代理店という業態は「徐々に個人では行えない」仕事と化しているようなのだ。
つまり、保険契約の場合、健康状態など「機微な情報」もたくさんあり、金融庁および保険会社が「個人情報の漏えいや紛失などのリスク」低減するために、保険代理店という業態を「個人から組織」に転換していこうとしているのである。
実際問題として、労働集約型産業は、「在宅業務」形式の方が、単純コストは低いはずであるが、「情報漏洩など緊急事態の発生」を考えると、「職場に業務を集約させる」形式の方がトータル的には低くて安全という考え方に変わってきているのだ。
もちろん、「結果論」としてはケースバイケースなのであるが、冒頭の「反社会的組織」に対する接し方にしても、「個人情報の取り扱い方」にしても、現代社会では、『透明性・信頼性・公正公平性』が【常識】なのだ。
朝の情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」のキャスターである小倉智昭氏が、島田紳助さんの引退に関して「皆さんの周辺にも(闇社会の人間が)問題を解決してくれることもあるはずだ」とコメントして、世間から非難の声が殺到しているという。
小倉さんの言わんとすることはわからないでもないが、「現代社会の常識や倫理観」に照らし合わせて考えれば、「暴力団の活動を肯定する発言」は、キャスターという立場上、やはりマズいだろう。
したがって、こういった社会常識や倫理観の変化を的確に感じ取り、【その時代における社会常識や規範、モラル】をきちんと理解して、管理することができなければ、真っ当な企業として、そして、社会人として業務活動を行い、生活を送ることはできないのが現代社会なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ243号より)
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