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北海道の夕方の情報番組に、フジテレビ系列の北海道文化放送(UHB)が2011年4月4日から放送している「U型テレビ」(15:30~17:54)がある。
メインキャスターは、小倉智昭氏がキャスターを務める「情報プレゼンター とくダネ!」で長年リポーターをしていたフリーアナウンサーの大村正樹氏が務めている。
北海道の午後の情報番組は視聴率合戦が激しく、UHBでは16時台はドラマの再放送枠だったが、16年半ぶりに「ローカルワイド番組」を復活させたのだ。
私は、たまに、この番組を視聴するが、特徴的なのは、他局のコメンテイター陣は、道内大学教授、道内タレント、道内文化人が中心であるが、U型テレビのコメンテイター陣は東京キー局のテレビ番組出演でも著名な方を多く起用している点である。
例えば、水曜日のコメンテイターは、小菅正夫 氏(旭山動物園 元園長)、井筒和幸 氏(映画監督)、里田まい 氏(タレント)、藤本美貴 氏(タレント)(※里田さんと藤本さんは隔週での出演)となっている。
道外タレントをコメンテイターに起用すれば、交通費が掛かるわけで「お金使っているなぁ」と思う反面、曜日によっては「わざわざ東京から呼ぶ必要があるのかな?」という方もいた。
それはともかく、8月24日(水)は、前日に島田紳助さんの引退会見があったので、井筒和幸 監督と里田まい さんは、「紳助さんとゆかりのある人物」だったので、コメントを注目して聞くことができた。
しかし「門外漢でひと言も出番がなかった」のが、小菅元園長。
島田さんとのエピソードもないから、まったく絡むことができなかった。
しかし、突如、「小菅節」が出たのが、「増えすぎたエゾシカ駆除」の話題。
神奈川出身の八木隆太郎アナ(26)が、エゾシカに関する歴史認識の誤り(浅さ)を語ると、小菅さんが、今まで出番がなかった鬱憤を晴らすかのように、ちょっと怒り口調で語り出したのだ。
叱責された八木アナは涙目、大村さんや井筒監督、里田さんはフォローにまわる、という展開だった。
その話題になった「エゾシカ」であるが、現在は、エゾシカが年々増加していて、約65万頭生息しているという。
減少させるために、H23年度は15万7千頭の捕獲目標が設定されている。
ちなみに、昨年は、捕獲目標に捕獲数量が達しなかったために、1万頭も増えてしまったのだと言う。
では、エゾシカが増える原因になったのはなぜか?といえば、一般的には、
1.天敵であるオオカミ
が絶滅した.
2.狩猟者人口が減って捕獲されるシカが減った
3.地球温暖化によりシカの冬期死亡率が減った
4.植林によりシカのエサが豊富になった
などがあげられている。
小菅元園長が、語気を強めたのは、「オオカミ」が減った理由。
小菅氏曰く、
◇明治政府は、「北海道を酪農地」する政策を計画
◇主導していたのは黒田清隆など鹿児島出身で北海道のことを知らない連中
◇明治政府はアメリカ人をコンサルタントに招いた
◇コンサルタントは酪農の敵となるオオカミ、ヒグマを駆除する必要があると説いた
◇オオカミはその政策により毒殺により駆除されて絶滅した
◇天敵がいなくなり、生態系が崩れ、エゾシカが増えた
などと語っていた。
ただ、客観的に見て、小菅氏は、
◆北海道の地域特性を知らない人に知ったか調で、大きな顔をされたくない
◆オオカミ絶滅の歴史を嘆き、そのことに関する思い入れが強い
ということが「根底」にあっての「小菅節」だったような気がする。
ただ、当時の状況を考えれば、明治政府の政策は、もともとの生態系上は、誤った政策だったかもしれないが、仕方がない。
小菅氏の祖先だって、内地から移民してきたのだろうし、移民が増えて、北海道の歴史が作られていく中で「北海道は本来どうあるべきか」というコンセンサスが形成されてきたわけだ。
話題は変わるが、生態系でいえば、屋久島の縄文杉も、戦国時代に豊臣秀吉により大量伐採された。
今となって考えれば「生物学的に貴重な自然資源をムダに伐採して」となるが、当時は、「環境認識」が低いから仕方ないわけで、現在の価値観で、当時の人を責めてもどうしようもない。
要は、そこから、現代社会での反省点を学べばいいだけだ。
小菅氏は、個人的には、人気の高い旭山動物園の基礎を作ってきた方だし、功労者ではあると思うので尊敬はしている。
しかし、「北海道特性の知識が浅学な人」に対しては、ちょっとムキになり過ぎだよな、という気がした。
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