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東京電力福島第1原子力発電所の事故後、初めて「定期検査中の原発が営業運転再開」になるという。

営業運転が再開されるのは、811日に最終検査が終わり、原子力安全・保安院に報告書が提出された北海道電力の泊原発3号機である。

ちなみに、泊原発3号機の調整運転は20113月に始まっており、現在まで、約5ヶ月間に亘っており、異例の長さである。



北海道電力は、89日に経済産業省原子力安全・保安院に定期検査の最終検査を申請した。

この申請により、日程的には、お盆前には営業運転に移行するのだ。

この北海道電力の最終検査申請について、北海道の高橋はるみ知事が「地元軽視ではなはだ遺憾だ」と記者会見でかみついた。

結果的には、海江田経産相が、「道の判断は大切なので待ちたい。数日くらいのうちに結論をいただければ」と最短で811日からの営業運転は先送りすることになった。



ただ、高橋知事の「はなはだ遺憾」と経産省と北海道電力にかみついた本当の意味が、真に「最終検査の申請は、地元軽視で残念だ」と言っている意味なのかよくわからない。



その理由は、

◇高橋知事は、国が「稼働中」との認識を示せば、営業運転再開を容認する考えだった

◇経産省側は、「泊3号機はすでに起動しており、再稼働ではなく運転の継続に当たる」

回答している

◇経産省出身で後ろ盾が自民党の町村氏なので、基本的には国の施策に反対をとなえる

政治家ではない

といったことからである。



つまり、高橋知事は、「もちろん原発反対派」ではなく、経済合理主義者である。

また、「再稼働ではなく稼働中なら営業運転OK」と以前から表明しており、したがって、北海道電力が定期検査の最終検査を原子力安全・保安院に申請したことを否定する道理はない。



そう考えると、高橋知事は「地元自治体が、回答を検討する時期と同時に、経産省が北海道電力に最終検査申請の指示を出すことは地元軽視である」と言っているが、あくまでも「経産省からも、北海道電力からも知事である私に最終検査への移行について話がなかった」という「手続き論」に対して「はなはだ遺憾」と言っているだけのような気がするのだ。



本当に「地元軽視である」と思うのであれば、記者会見で「はなはだ遺憾」などとつぶやいているのではなく、高橋知事自体が経産省出身なのだから、経産省に乗りこんで「地元からの回答を待ってから最終検査を実施してくださいよ!!」と詰め寄るべきだ。

しかし、高橋知事は、それをしていない。



そもそも、高橋知事は「再稼働にあたらない」と国が表明すれば、営業運転を認めていたわけであり、脱原発論者では、全くない。

しかし、「はなはだ遺憾」という記者会見での表明によって、多くの道民には、

「道民の立場で発言してくれているんだ」

「原発の営業運転はしぶしぶ仕方がないと考えているんだ」

との印象を強く付けた。

北海道民の人心掌握術には長けている知事さんだといえるな、と思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ241号より)



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