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2011810日付けのスポーツニッポンアネックスによると、810日の午後250分頃に、横浜で開催されたタレントの上地雄輔さんのイベントでたくさんの人が倒れているという119番通報があったという。



このイベントは、(スポニチより抜粋引用)

◇横浜市中区海岸通の「大さん橋ホール」で開催された

◇上地さんの著書出版(出版社はワニブックス)記念イベント

◇熱中症で手足の震えや目まいなどを訴えた1040代の女性36

◇病院の診断では、7人は入院が必要と診断され、29人は軽症だった

◇イベントは上地さんが著書を買ったファン千人とハイタッチし、屋外で人文字をつくって記念撮影する内容

◇イベント会場には、徹夜組を含め約3千人が集まった

◇主催者側は急きょ2回に分け、1回目は約1400人をホールに入れて午後1時に開始

◇屋外に出て記念撮影しようとした時、倒れたり座り込んだりする人が相次いだ

◇残りの約1600人は屋内の通路や炎天下で並んで待っていたが、2回目の開催は中止となった

という出来事だ。



ちなみに、横浜地方気象台によると、この日の横浜市の気温は、午後23時頃は33.3度と真夏日だった。

イベント会場の人文字を作る屋外の場所は、テレビのニュース画像を見る限り木製のデッキでできていそうだし、日陰のない直射日光が当たる場所なので、実際は、40度を超えていたのかもしれない。



それにしても、主催者のワニブックスは「熱中症対策をしていた」というが、準備がずさんであったと言われても仕方がないだろう。

現場の状況は、

◇徹夜組がいて睡眠不足の人が多い

◇待ち時間が多く、水分補給していない人も多い

◇人文字会場は日影がなく、1回目の1400人が会場に集まってから30分以上、上地さんが登場するまで待たされている

◇人文字イベント1回目のファンが会場に集まってから、主催者からはなんのアナウンスもない

といった様子だったらしいから、「とても熱中症に対する配慮や対策は行っていなかった」といえるだろう。



人文字イベント2回目のファンは屋内や通路で待っており、倒れた人が出なかったことから、確実に、今回の「熱中症になった36人」は、主催者側の配慮とアナウンスなどの対応で救えたのである。

例えば、

◇屋外の人文字会場で記念撮影を10分以内で終える

◇屋外にファンを集合させた際に、うちわや帽子など日よけを配り注意喚起する

◇水の入ったペットボトルを配る

といった対策を取るべきだったと思う。



よくこのような問題が起きると「自己責任論」を持ちだす人がいる。

もちろん、イベントに参加したファンひとりひとりが「自分の身の危険」を想定し、対策を取ることは大事だ。

しかし、このようなケースは、主催者側のイベント企画をする際の、リスクに対する想定不足と準備不足に負う部分が大きい。



上地さんは、自らのウェブサイトで「申しわけない」と謝罪している。

しかし、「ごめんなさい」「どれだけ平等にファンに接することができたのか」といった「悲劇のヒーロー」あるいは「ナルシスト」的反省だけで、イベントの開催方法についての反省はまるでない。

http://ameblo.jp/kamijiyusuke/day-20110810.html



さらに、主催者であるワニブックスのウェブサイトを見ても「運営に一層の配慮を設ける・・・」とのお詫びコメントのみで被害者に対する対応や今回のイベント企画の問題点に対する反省はまったく述べられていない。

http://www.wani.co.jp/event.php?id=3207&key=9999



また、主催者であるワニブックスと上地さんサイドは、このイベントの広報をPR会社に依頼していることから、「イベント開催」は「メディアに取り上げられて、本の売上アップとタレントとしてのイメージアップ向上」を狙ったものであることに間違いない。

上地さんの事務所と出版社のワニブックスが、自らの利益のみを考え、ファンをダシに使って話題作りに奔走し、安全を軽視した結果が招いた事故といえるだろう。



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