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年内で放送打ち切りが決定しているTBS系の人気時代劇ドラマ「水戸黄門」。

その主人公である水戸藩2代藩主・徳川光圀(16281700年)にゆかりのある茨城県の水戸、常陸太田、那珂3市の市長らが201182日にTBSテレビを訪問し、番組継続を要望したというニュースを目にした。



水戸、常陸太田、那珂市の市長自らが「陳情」に来るのは当然であろう。

東日本大震災の影響で、水戸から北のJR常磐線は未だ復旧していないし、震災の影響で、観光名所の偕楽園をはじめ、観光客はぱったりだ。

しかも、茨城県は、ただでさえ知名度が低い。

県庁所在地である「水戸」も「水戸黄門」が放映されなくなればメディアを通じて「水戸」を目や耳にする機会は極端に減り、当然「水戸に行ってみよう」という観光客の動機付けも減退するだろう。

したがって、3市の市長が「地域の観光資源に影響が及ぶ」と要望したのは、当然だろう。



ただ、この番組の視聴率の現状が10%前後となっている現実を考えると、TBSが打ち切りを決定したのは、スポンサーで成り立つ民放の特性からすれば、仕方がないのだろう。

それにしても、1969年から始まって第43部まで達したこの時代劇の終わりで、レギュラー放送されている時代劇は「NHKの大河ドラマ」だけになるのだと言う。



一時期は、暴れん坊将軍、鬼平犯科帳、銭形平次、大岡越前など、たくさんあった時代劇ドラマがほぼ消滅するのは、なんだか寂しい。

これらのドラマは、大人になってから「史実とはかなり異なる」ことがわかったが、違いすぎるだけに、「ドラマと思って楽しめればいいじゃん」と逆に思うようになった。

例えば、水戸黄門では、黄門さまは「全国行脚」しているが、実際に漫遊したのは「今の関東周辺程度」らしい。

それと、「正義は必ず勝つ」という予定調和の展開は、ドラマの進行が分かっているから逆に楽しめたし、見終わった後の「スカッと感」もあった。



そう考えると、水戸黄門における予定調和は、

◇悪人が登場して悪事をする

◇悪事をされて困っているゲストと水戸黄門ご一行が出会う

◇水戸黄門ご一行が内偵調査する

◇情報収集は、主に風車の弥七とかげろうお銀

うっかり八兵衛 は食い意地が張っていて腹痛になる

◇かげろうお銀がお風呂に入る

◇番組後半で、悪党とチャンチャンバラバラ戦う

◇戦うシーンで人は切らず、刀を使っても峰打ち

◇紋所を出して悪党がひれ伏す

◇ゲストに感謝されてめでたしめでたし

である。



要は、これらの「必須項目」が欠けるようでは「水戸黄門視聴者に対する期待」を裏切っていることになるのだ。

そう考えると、由美かおるさんの降番は本当に痛かったし、引き継いだ雛形あき子さんの入浴シーンがないのも痛かった。

「なぜ、制作スタッフは、視聴者が期待するこれらの必須項目」にこだわった番組作りをしなかったのだろうと思う。



水戸黄門の後は、現代劇になると言う。

現代劇は「単純な恋愛ドラマ」「単純な青春ドラマ」は視聴者受けしないらしく、人間関係と展開が複雑なドラマが多くなった。

「観る前から展開が読める肩肘を張らずにビールとつまみ片手に見られる」のが時代劇だった。

3市長同様、私も番組の終了は、残念でならない。


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