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2011年7月4日付の「マイコミジャーナル」に「主婦が実践しているキッチンでのリアル節電テクは?」という記事が掲載されていた。
この記事を読んで感心したのは、既婚者を中心とした女性の間で「エコ活動とは単なる節約ではなく、無駄な資源を減らすこと」という理解に変わってきている人が震災以後、多くなったことだ。
この記事で紹介されていたデータは、「調理力で健康! プロジェクト」を運営するリンクアンドコミュニケーションが食生活におけるエコアクション(エコ活動)に対する意識・実態調査を20~50代女性119人(既婚者73.1%)を対象にインターネット調査したもので、調査は、震災後の3月30日~4月30日に実施されたという。
記事の中で興味深い部分を以下に抜粋する。
◇ふだんの生活ですこしでもエコを意識している人は89.9%
◇エコを意識する最初のきっかけは、
「節約」(32%)、「時節柄」(18%)、「環境問題」(17%)、「震災」(12%)・・・
◇スーパーでの買い物に「マイバッグ」を持参する人は89.1%
◇「レジ袋やゴミの有料化」についても「良いこと」「どちらかというと良い」と考える人が併せて77.3%
◇キッチンで主婦が意識している節電や省エネは、(複数回答あり)
1位「ポットや炊飯器の保温は長時間しない」(78.2%)
2位「火力を適量に調整する」(77.3%)
3位が「冷蔵庫を開ける時間を短くする」(68.1%)
◇食事を食べる時のエコ活動は、(複数回答あり)
1位「残り物は保存して食べきる」(84.9%)
2位「料理を残さない」(84.0%)
◇リサイクルについては、(複数回答あり)
1位「ゴミの分別をきちんとする」78.2%
2位「空の牛乳パックや食品トレイなどを回収ボックスに持っていく」64.7%
3位、「なるべく洗い物をする時間を少なくする」56.3%
このデーターから言えることは、冒頭でも述べたように、
【東日本大震災以後は女性の「エコ」に対する意識や行動が変化してきている】
ということであろう。
つまり、大震災以後、計画停電などにより半ば強制的に「節電や品物不足」を経験したことから、
◆意外と家電製品に依存しなくても生活はできる
◆ムダな電気の使用をしている
◆食材などを大切に使用することはムダな食材の購入を抑え、ゴミも減る
◆本当に必要なものを買うことで、結果的には資源をムダにしなくて済む
といったことに「家庭の日常の生活を通じてエコのあるべき姿」に気づいたのだろう。
「単なる節電、節約、植樹など社会貢献=エコ活動」という認識から「工夫して快適な生活を過ごす、ムダに気づいて生活を見直す=エコ活動」という認識に変化したことは、「エコ活動の本質」に近づいたといえるだろう。
この認識の変化は、分かっている人からすれば「簡単な道理、当たり前の理屈」ではあるが、大震災前の日本においては、一般的には、なかなか、気づかない考え方である。
「エコ活動」について、このように考えられる人が増えたことは、「大震災のおかげ」(表現として不適切ですが)であり、「一般的な日本人の環境に対する考え方の大きな変曲点」であるだろう。
ただ、私的には、「環境についてもう一歩進めて捉える」ことを提唱したい。
それは、「自らの行動は、何のために、誰のために、行っているのか?」を考えた「現代社会と折り合いをつけたエコ活動」である。
具体的に考えてみる。
例えば、「主婦が家庭で料理を作る」の例で考えるとすれば、
【旦那さまや子供の健康の健全な成長のために料理を作る】
ことが基本的な目的のはずである。
仮にそのように捉えるとしたならば、例えば、
◇旦那さまや子供が健康を害する食事の提供(環境へのマイナス効果)
→病院に行く(車に乗ってガソリンを使用する)
→薬を飲み、ティッシュペーパーを大量に使用する(ムダな資源を使用する)
→トイレに行く回数が増え、着替えも増える(排水が増え、ムダな資源を使用する)
◇子供が健全に成長させる食事の提供(環境へのプラス効果)
→好き嫌いをなくすことで、健康的な生活が過ごせる(正しい食習慣が身につく)
→食べ残しをしないように育てる(食材に対する大切さを理解できる子供を作る)
といった「健康を害するような食事の提供」「健全な成長を促進する食事の提供」は、結果として、まさに環境に繋がっている。
つまり、「主婦が適切な料理を家族に提供すること」から得られることは、
『節約意識』『正しい食習慣』『健康的な肉体』
などであり、これは「結果としてのエコ活動」になるのだ。
何を言いたいのかと言えば、要は、「日常生活の行動そのものが環境と繋がっている」のである。
テレビCMを見ていると、大手保険会社が、森林資源を増やすための植樹活動などを盛んに情報宣伝している。
もちろん、「超大手企業」だから、「社会的責任」の観点から、利益の数%を「直接的に世の中の環境に還元すること」は必要だろう。
しかし、それで「環境に配慮した経営を当社は行っています」と本当に言えるのだろうか。
もっと「企業が提供する製品やサービスが果たす役割」の延長線上で、「環境(エコ活動)」を捉える事が先決ではないかと思う。
極端にいえば、現在の日本社会は、例えば、「ブータン王国」のような、現代文明社会から乖離した「究極のエコ生活」を実行することはできない。
要は、日本における各産業活動を実施する以上、必ず「環境になんらかの負荷を与えるわけで、負荷を与えないとしたら、産業活動を停止すること」になってしまう。
つまり、「いくらムダを無くし、生活を工夫したところで、ブータン王国のような究極のエコ社会を実現することは、今の日本にはできない」のだ。
そうだとするならば、私たちが「環境(エコ)」について、まず考えることは何か。
それは、以下の2つである。
◆自らの行動の目的は、何をするために実施しているのかを考える
→目的を果たすために最適な過程(プロセス)を選択する
(例:ムダな食材を購入しない、自家用車ではなく電車を利用する など)
◆自らの行動の目的は、誰のために役立っている(役立てられる)かを考える
→誰かのためになる製品やサービス、活動を工夫する
(例:相手の活動が結果としてエコになる(例:省エネ家電を顧客に提案する など))
「エコ活動」というと、「単なる節約」のように「自己犠牲をともなった活動」「身銭を切った活動」と誤解されやすい。
しかし、大震災以後「ムダを減らす」「本当に必要なものを見極める」という概念が世の中の多くの人に育った。
あとは、「自らの活動が誰のために役立っているか、その人に提供できるよりよい活動とは何か」を考え、行動することが、結果的には「現代社会と折り合いをつけたエコ」であり、「エコ活動の本質」なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ236号より)
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