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東北地方太平洋沖地震の影響もあり、今年は全国的に「節電」が話題となっている。

また、「節電」についても、単純に「電気をつけっぱなしにしない」「昼休みは消灯」といった「しつけレベル」から「生活を工夫して楽しく節電する」といった「環境は根性で減らすことだけではない」という概念が世の中に広がりつつあると思う。


たとえば、ビル賃貸の大手「森ビル株式会社」では、2011530日より、愛宕MORIタワーで、省エネ・節電対策用テナント向け新サービス「エネルギーWEBシステム」を開始した。

このサービスは、

◇時間毎、エリア毎、用途毎の電気詳細データを可視化して開示する機能がある

のだ。

つまり、テナントが、自らの省エネ努力の結果を数値やグラフで容易に把握することができるのだ。


一般的に商業施設に入居していると、入居床面積などによって、請求される電気料金が決められるケースが多い。

また、自分達の実際の使用した電気量が料金請求されたとしても、時間帯による消費電力は把握できない。

つまり、会社の中である部署が積極的に「節電」していても、別の部署が節電に無頓着であれば、会社としての電気量は減らない。

すると、省エネ努力が成果となって見えてこないから、「私ひとりぐらい・・・」の精神に繋がり、省エネへのモチベーションが下がるのだ。

しかし、この森ビルのシステムでは、使用した電気をカテゴリーに分けて表示してくれるので、ピンポイントで電気利用の詳細(成果)が分かるから、モチベーションも上がるし、的確な反省もすることができる。


「ムダ取り」といえば、「レコーディングダイエット」というダイエットが数年前に流行った。

この手法は、簡単にいえば、自分が摂取した食べ物を記録し、把握することで、自然と「ムダなカロリー摂取」を自覚し、それがダイエットにつながったのだ。

森ビルの「エネルギーWEBシステム」は、まさに、節電版の「レコーディングダイエット」といえるだろう。


私は、常々、環境負荷低減を捉える上では、以下の4つのカテゴリーがあると提言している。
1)規律レベルの環境負荷削減【しつけや根性レベルの活動】
(例:使用していない部屋の電気をこまめに切る、手洗いの際に水を出しっぱなしにしない、廃棄物の分別の徹底、アイドリンクストップ など)
2)ミスやロスの削減による環境負荷低減【業務改善活動】
(例:クレーム処理回数を減らすことに基づくエネルギー等の削減、やり直し作業の削減による資源の使用量削減 など)
3)お客様や取引先の環境負荷低減や法規制・緊急事態などリスクを低減する商品やサービスの提案【顧客への付加価値創造、リスク低減の提案活動】
(例:省エネルギー設計、VE提案、リスクの想定と対策提案 など)
4)環境に関わる社会的貢献【ボランティア的、身銭を切った活動】
(例:近隣の清掃活動、植樹活動、環境活動団体への寄付 など)


森ビルの「エネルギーWEBシステム」は、上記でいえば、3)の活動になる。

また、森ビルのシステムを利用するテナントが、具体的な電気の使用量について把握することは、上記でいえば、2)のきっかけにもなる。

こうした動きが全国的に広がれば、環境に対する考え方も「根性や身銭を切った社会貢献」というイメージから、「業務改善や顧客に対するリスク低減の提案」といった、徐々に本質的なものになるだろう。


森ビルは、業種でいえば「不動産業」であるが、不動産業の付加価値を高めるために、新たなサービスにどんどん取り組んでいる。

ぜひ、「エネルギーWEBシステム」の環境への効果も、公開していって欲しいものである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ233号より)


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