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2011年5月31日に、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会は、2011年1月8日に放送された日本テレビ系の報道番組「news everyサタデー」が放送倫理違反と断じた意見書を公表した。
この放送では、ペットビジネスを紹介した際に「やらせ行為の疑い」があり、審議入りしていたのだ。
「やらせ行為」とされたのは、
『番組が、ペットのマッサージや健康保険を紹介した際に、ユーザーとして出演した女性がそれぞれの経営会社の社員だった』
ことだ。
この事実は、視聴者からの指摘で発覚し、番組では1月22日の放送でお詫びしていた。
番組を担当した制作会社の派遣スタッフである31歳のディレクターは、検証委員会の調査の中で、「(ペット保険のユーザーが)社員であっても利用者であることには違いない」と判断したと答えていたという。
もし、これが、「いい訳」ではなく「本心」だとしたら、「公正中立であるべきニュース取材を担当するディレクターとして不適切な判断」と言わざるを得ない。
テレビ業界は、2007年に発覚した関西テレビ制作の「あるある大事典Ⅱ」で「視聴率至上主義に走る業界体質の浄化」に務めてきていたはずだ。
しかし、基本的は、テレビを制作する際に、下請けの制作会社数社を低価格で競わせて、「世の中に伝えるべきこと」よりも「視聴率が取れそうなニュース素材を優先」して放送している状況は変わっていない、といえるのだろう。
だから、低価格で視聴率の取れる番組を取ろうとすれば、ディレクターの描いたストーリーに都合のいいコメントを引き出させる「誘導質問的インタビュー」が横行し、挙句の果ては「公平な第三者ではなく身内から都合のよいコメントを取る」という事態につながったのだろう。
検証委員会の意見書の中では、問題の背景として
◇ディレクターの報道意識の希薄さ
◇スタッフ研修の不十分さ
◇年長の上司らと若手スタッフとのコミュニケーション不足
などを指摘し、日本テレビに職場環境と人間関係の改善を促したという。
これに対して、日本テレビ総合広報部は「チェック体制の一層の強化と放送倫理向上のためのさらなる研修に取り組む」とのコメントを発表しているが、原因は「視聴率至上主義」であるから、「チェック強化と研修」では、あまり実効性はないだろう。
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