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2011527日に、JR北海道が運行している釧路発札幌行き(19:0822:58)の特急列車「おおぞら14号」が脱線し、占冠村の第1ニニウトンネル内で停車してその後火災を発生した事故について、JR北海道の避難誘導に問題があったことが話題になっている。


現在の所、事故原因は、6両編成の4両目(3号車)のエンジンと車輪をつなぐ「推進軸」の一部が破損し、脱落し、なんらかの原因で5両目(2号車)が脱線したらしいということが、現在までに分かっている。

3号車は2001年製で、201012月に工場検査、2011525日に運転士による検査が行われていたが、その際には異常が見つからなかったという。

事故の根本原因とみられる部品の破損については、今後究明がされると思うが、問題は、事故時のJR北海道の乗客に対する避難誘導である。


新聞情報などを整理すると、列車がトンネル内で緊急停止した後に、車掌からは、

「そのまま待機してください」と社内放送があった。

その後、4両目~6両目の13号車に白煙が立ち込め、

1号車~3号車の人は4号車から6号車に移ってくださいと」と案内があった。

この指示を最後に車内のアナウンスは途切れたという。

そして、乗客の自己判断で、非常用コックを開けて、列車を降り、トンネル内を歩いて脱出したという。

結果的には、乗客乗務員の全員が無事だったわけであるが、乗客全員が車外に出るまでは1時間半かかったと言い、一部の乗客は、JRの指示が信用できず、最終的には自己判断で行動した訳で、列車内の指示命令系統はめちゃくちゃだったことになる。


JR北海道のことだから、「緊急停車した際の避難誘導のマニュアル」のようなものは、当然あるだろう。

しかし、その誘導マニュアルは実際の事故では機能しなかった。

「なぜ避難誘導が円滑に行われなかったのか?」についても、事故原因同様に徹底した原因究明が必要である。


JRといえば、311日の東北地方太平洋沖地震の際にJR東日本が、駅などの施設に鍵を掛けて帰宅できなくなっている乗客を締め出したことに、石原慎太郎都知事が抗議の声を上げ、JR東日本に抗議文を送付したという。

311日は、私鉄や都庁、霞が関や民間施設の多くが深夜も構内や敷地内を開放して帰宅難民の居場所を確保したのに、JRは締め出した。

石原都知事は、「(構内を)独占してお客さんを閉め出すのは、だれのスペースかと考えた方がいい。駅は法律で課税の減免してもらっているだろう。緊急のときに国民に解放しないなら、法律変えてでも税金かけたらいい。乗客はみんな賛成すると思うよ」と記者会見で語ったらしいが、まさに、その通りだと思う。

これも、JR東日本の業務マニュアルで、仮に「営業時間がきたら構内への入り口を施錠すること」となっているのであれば、緊急時における手順を見直すべきだ。

しかし、手順書の見直し以前に、JRの上層部が各駅に「駅は解放して帰宅困難者を収容すること」となぜ、指示が出せなかったのだろう?と思う。

想像力が弱すぎるといえるだろう。


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