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全日本空輸(ANA)などが出資し、設立したLCC(格安航空会社)の「A&Fアビエーション」の井上慎一社長が、2011524日に記者会見で、社名を524日付で「ピーチ・アビエーション」に変更し、ブランド名は「ピーチ」とすることを発表した。

また、「ピーチ・アビエーション」は、関西空港を拠点とすることから、本社も東京都港区から、大阪府田尻町に移転したという。


ブランド名を「ピーチ」とした理由は、

◇社内公募から出された500候補から選んだ

◇ピーチ(Peach)はアジア発祥の果物である

◇若々しさや前向きな言葉を連想させる

ということらしい。

確かに、中国の陶淵明「桃花源記」でも理想郷のことを「桃源郷」と表現しており、「桃」は「プラスイメージ」がアジアではあるのだろう。


報道では、ブランド色は「フーシア色」という「深い赤と桃色の中間色」を用い、機体にもフーシア色とピーチのデザインを施すという。

また、路線は、20123月に関空⇔福岡便、関空⇔新千歳便を、20125月には関空⇔仁川便を就航させるという。

そして、機体計画は、当面は定員約180人のエアバス社製「A320-200型機」3機で、その後、5年目までに16機、年間600万人を目指すらしい。


注目の価格は、大手航空会社の半額程度になるそうである。

国内路線に関しては、関空ではなく、神戸空港になるが、スカイマークが福岡、新千歳をそれぞれ大手の半額程度で飛ばしている。

私はスカイマークの路線に乗ったことがあるが、乗客の季節変動を計算した柔軟なダイヤと価格設定をしており、常に乗客は定員いっぱいに近く、おそらく、かなり効率的な運営ができていると思う。

ピーチ・アビエーションが参入しても、スカイマークの客を食い合うことはなく、まだまだ需要は伸びる、と思う。


問題は、系列というか親会社になるANA路線の客を単に奪うだけではないか?という懸念である。

もちろん、曜日と季節によっては、それもあるだろう。

しかし、「安ければ出かけたい」というニーズはあると思う。

したがって、離発着都市との連携、旅行会社との連携がどの程度、うまく企画されるかもピーチ・アビエーションと既存路線を飛ばす大手航空各社の成功のカギになるであろう。


つまり、

◇業界として、「逆の奪い合い」といった泥試合をしない

◇既存路線との明確な、「サービスの差別化」を図る

という考えや工夫が必要になる。


「マイルを貯めたい」「乗り継ぎの利便性がいい」「エコノミー以外に座りたい」といったことを重視する人は、価格が倍以上しても既存大手に乗りますからね。


あと、懸念材料は、ピーチ・アビエーションの社内風土。

大手気質が残っているようでは、スカイマークの成功のようにはいかないかもしれない。

そういう点では、事業計画のスピードがちょっと遅い気がする。

とにかく、ピーチ・アビエーションのこれからに注目していきたい。



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