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2011524日付の読売新聞(電子版)に「系列大学に進学できなかった」として他大学に通う卒業生6人が高校を運営する学校法人を大阪地裁に提訴した、という報道がされていた。


記事によると、

◇提訴されたのは、学校法人「金蘭会学園」(大阪)。

20084月に開設した私立金蘭会高校の看護進学コースが1期生を募集する際に、希望者は系列大学の看護学部に原則全員進学できると説明していた

(学校案内には、原則、全員が千里金蘭大学看護学部に進学できると記載)

2年に進級後、内部推薦の条件として高校3年間の平均成績が基準を上回ることが示された

◇金蘭会高校によると、1期生24人のうち看護学部の進学を希望したのは17

◇内部推薦の条件を満たしたのは3人、筆記試験を伴う公募推薦を合わせても合格者は9

だという。


個人的には、どうかんがえても、「入学条件を入学後に勝手に学校側が反故にしただまし討ち」であると思う。

もちろん、学校側が主張するように、「看護学部の学力レベルが上がり、一定条件が必要と考えた」という大学側の事情はわかる。

しかし、それでは、大学の系列校で、かつ、「全員進学可能」ということで入学した生徒と保護者はたまったものではない。

学校側のご都合主義と言われ、訴えられるのは仕方がない。


おそらく、

◇金蘭会高校は1期生を確実に確保したかった

◇大学は、学生の質を上げて、看護学部の看護師国家試験の合格率を上げたかった

◇看護学部の偏差値が上がり、同等レベルの入学者を確保したい大学から高校に入学条件を示すことになった

◇高校側は大学側の条件を受け入れざるを得なかった

というようなことが、この騒動の経緯であろう。


それにしても、同じ学校法人が運営しているのだから、「高校の看護コースの入学後の条件に大学進学が約束されている」ことを高校と大学ですり合わせしていなかったのだろうか?

大学側が了承していないことを高校側が勝手に学校案内に記載していたとしたら、学校法人としての管理体制が問われるのは当然である。

この例は、例えれば、「結婚を約束した婚約相手よりいい条件の相手が見つかったから、その相手より条件が良くならなかったら結婚は取りやめね!」と言っているのと同じでひどい話である。


訴えた卒業生6人の慰謝料総額は約3000万円だという。

裁判の経緯を注目したいと思う。



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