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2011年4月6日、東京証券取引所に上場しているカツラメーカー大手企業の「ユニヘアー」が2011年7月1日付で社名を「アデランス」に戻すと発表したという。
「ユニヘアー」と聞いても殆どの人が「ピン」とこない。
それもそのはずで、「ユニヘアー」の名称は、2010年9月に「アデランス」から社名変更したばかりだからだ。
私の感覚では、「アデランス」や「レディースアデランス」という商品ブランド名は、しょっちゅうテレビCMで耳にするが「ユニヘアー」という名称をテレビCMで耳にした記憶は、まったくない。
プレス発表したように「2011年7月1日」から「社名が元に戻る」ためには、5月に開催される「株主総会での株主承認」が必要であるが、これはほぼ問題ないようである。
その理由は、現在、アメリカ系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパンが約30%弱の株主を保有する筆頭株主であるが、その筆頭株主であるスティール社が、現経営陣を支持しているからだ。
具体的には、2008年ごろに筆頭株主となったスティール社は、2009年12月にゼネラルフーズや日本ペプシコーラなどに勤務歴があったコンサルタントの大槻忠男氏を社長に推薦した。
しかし、業績が上向かないことから、2月17日付で代表取締役社長を解任(代表権のない取締役へ)し、1年数ヶ月ぶりに創業者のひとりである根本信夫会長を社長兼任としてしたのだ。
それにしても、「ユニヘアー」名義の会社名は、実質的に10ヶ月間のみだったことになる。
変な話だが、世間に「社名変更」を浸透させるには、極めて短い時間だ。
しかも、新社名だった「ユニヘアー」をじゃんじゃんCMなどを使って広告してきたわけでもない。
他社事例だと、携帯電話向けのポータルサイト兼ソーシャル・ネットワーキング・サービスの「モバゲータウン」(サービス名称)だって、2011年3月28日から変更した「Mobage(モバゲー)」を俳優の中井貴一氏を起用して、バンバンCM展開している。
また、松下電器が「パナソニック」に社名変更した際もじゃんじゃんCMが流されていた。
さらに、千代田火災海上保険と大東京火災海上保険が合併し「あいおい損害保険」(現あいおいニッセイ同和損害保険)に社名変更してからすでに10年経過したが、代理店の方に聞くと、たまに「大東京火災は知っているけどあいおい損保は知らない」というお客様がいるという。
つまり、それだけ「大手企業が社名を変更する場合は世間に認知されるまでに多大な労力と時間がかかる」わけだ。
よって「10ヶ月で新社名の成果を図ることはできない」だろう。
かつら業界の課題は、一般的には「女性向けかつらの市場の拡大」であると言われている。
「ユニヘアー」への社名変更は「ユニバーサルヘアー」の略で、「老若男女を問わず利用できる新しい毛髪」という今後の事業方針が盛り込まれた社名だったはずだ。
「10ヶ月で社名を元に戻す」という結果は、外野からみれば、おそらく「ユニヘアー」という社名にして社運を賭けるという強い想いが当時の経営陣にも、社内全体にも、広がっていなかったのか、と想像される。
ただ、傷口は浅い方がいい。
男性向けから、女性向け、若者向け商品として「アデランス」がどのように事業展開を図っていくのか注目したいと思う。
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