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2011213日付のスポーツニッポン(電子版)で「つかこうへい劇団解散へ…7月に最終公演」という記事が掲載されていた。

この記事によると、

(記事の概要を抜粋)

20107月に亡くなった劇作家のつかこうへい さんが1994年に旗揚げした「北区つかこうへい劇団」が一周忌を迎える7月に解散する

◇運営協力している北区文化振興財団と劇団が協議し、57月のカウントダウン公演を持って活動終了を決定し、2011年度の劇団員募集は行わない

◇解散理由は、「つかさん不在で活動を続けるのは困難」と判断した

◇この劇団は、北区が場所の無料提供、講師料などを全面的にバックアップする日本初の地場劇団として活動した

◇芸能人では、第1期生の高田万由子 をはじめ、石原良純 小西真奈美 内田有紀 、黒木メイサらが門下生

(記事の概要の抜粋ここまで)

なのだという。



個人的には、「つかこうへい」さんといえば、俳優の故三浦洋一氏や平田満氏をスターダムにし、素晴らしい作品を世に輩出してきた。

また、内田有紀さんや黒木メイサさんは、「つかさんにより女優として開眼した」とも言われているので、早すぎる死による「劇団解散」は、ともて残念である。



つかさんの書く戯曲や演出するお芝居は、言わずもがなではあるが、「芸術作品」である。

「芸術作品は個人的特性に依存する部分が大きく再現性のないもの」なのかもしれないが、敢えて、「つかこうへいさんが亡くなってもその意思を繋ぎ、劇団を継続させる」としたら、何が必要だったのだろう?と思う。



比較対象は、20104月に亡くなった、「ひょっこりひょうたん島」でお馴染みの作家「井上ひさし」さんが主宰し、1983年に旗揚げした劇団「こまつ座」である。

この劇団「こまつ座」は、ご存知のように井上氏の三女である井上麻矢氏が代表取締役に就任して活動を継続している。

「こまつ座」も、脚本を書いていたのは井上ひさし氏のみと、「つか劇団」と一緒である。

ただ、こまつ座は、「公演ごとに外部から演出家や出演者を招くスタイル」を採用していたので、「つか劇団」のように「演出までつか氏が担当」ではなかった。



お芝居の要素として、「原作」「脚本」「演出」「出演者」「公演の主催運営」という要素があるとすれば、こまつ座で、井上氏は、「原作」「脚本」を担当していた。

一方、つか氏は「原作」「脚本」「演出」「出演者の採用、キャスティング」と多くの要素を担当しており、つか氏の死去に伴い、「つか劇団」は立ちいかなくなったのだろう。



世界は変わるが、1000万部以上売り上げた「ナニワ金融道」などの漫画で知られる漫画家の青木雄二氏の場合も考察してみたい。

青木雄二氏は、1997年に「一生暮らせるお金は稼いだ」と漫画家引退宣言をし、2003年に肺がんで亡くなった。

しかし、「青木雄二プロダクション」という会社組織で、絵や作風はほぼそのままで、世に作品を送り出し続けている。

(※ファンに言わせると、登場人物が青木雄二氏時代に比べて大人しく、いい人になっているらしい)



つか氏や井上氏のケースと比べると、青木氏の場合、没後も、世間的には、以前と何ら変わらず活動を続けている。

「芸術作品は、“余人をもって代え難い”もの」なのかもしれないが、青木雄二氏のケースのようにプロダクション制を敷いて、その意思を継ぐものを育てておけば、組織としては継続可能なのである。

「組織マネジメント」において「余人をもって代え難い」は決して褒められるべきことではないのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ217号より)



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