【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html




(その2からの続き)

『継続的改善とリスクを意識した業務をするための思考』

このように、「東京ドームシティ」の事故原因は「係員の人為的ミス」、「エキスポランド」の事故原因は「遊戯具の不具合」であったことから、「エキスポランド」の場合は「建築基準法関連法令の点検基準の見直し」がその後の対策となり、「東京ドームシティ」の場合は、まだ結論が出ていないがおそらく「発車前の安全バーの固定確認手順の見直しと係員への周知徹底」がその後の対策となり「完結」するだろう。


ただ、「不祥事を防止する社員に求められる思考」というこのコーナーのコラムの趣旨からすると、東京ドームシティ側の記者会見で気になる発言がされていたので、取り上げて考察してみたい。


記者会見では「安全バーのロックが運転する時にかかっているかどうか確認する作業を行っています。開きがある場合はスタッフが押しながら確認します」と東京ドームシティ側が発言していたことだ。

つまり、私たちの組織がこのケースのように「業務手順を現場担当者に指示している」とした場合、まず初めにするべきことは何か?

それは、

◇業務手順が現場担当者に理解されているかどうか

◇業務手順が現場担当者により守られているかどうか

を実際に現場巡回するなどして確認することである。

言われてみれば、「なーんだ」となるが、意外とやっていない。

やっていない人の思考としては、東京ドームシティの場合がそうであったが「適切に業務が実施されていることをどのように説明しますか?」と問われれば、「今まで問題は発生していないし、担当者は業務経験が2年ありベテランだった」と答えるだろう。

「担当者が業務手順の意図を理解し、ちゃんと実行しているかを現場で確認する」ことが重要なのだ。


さらに加えて「継続的な改善とリスクを意識した効果的な業務を遂行するために思考」として組織は、

◇業務毎の業務手順は確立しているか

◇文書化が必要な業務手順を明確にしているか

◇業務手順の目的と実施しなかった場合の影響(リスク)を担当者と関係者は理解しているか

◇業務手順の実施状況は手順通り遂行されているか

◇業務手順がその業務自体に適切な手順なのか

(適切か否かをチェックする指標はあるか)

◇業務手順が効果的に機能しているか

(効果的か否かをチェックする指標はあるか)

◇業務手順に、業務をより向上させる改善の余地はないか

といった思考で仕事をする必要がある。


東京ドームシティの記者会見を聞いていると、前記したような思考で業務運営されているようには感じられなかった。

「効果的な業務遂行ができる思考」を身に付けるには、「仕事の改善の仕組みをきちっと理解し、絶えず仕事の仕組みを見直す態勢に全社一丸となって社内風土を変えていくこと」が重要なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ214号より)








【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html