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1999
話題になっているのは、不出馬理由をインターネットの動画投稿サイトの「Youtube」で「秋葉忠利広島市長不出馬会見」と題した約15分の画像で発表したことだ。
http://www.youtube.com/watch?v=KJqVfFZPJ1s
この「動画会見」によると、退任理由としては、
『箱根駅伝のように、次の人に受け取ってもらうべき時になった』
と語っている。
秋葉氏に対して、個人的には、「原爆の日の式典であいさつする人」、「衆議院時代に社民党の代表選挙に出て、村山富一氏に惨敗した人」、「広島・長崎五輪を提唱した人」という印象が強いが、ひとまずは、12年間の広島市政に対して、お疲れ様といいたい。
秋葉市長は、動画会見の意義を、
◇新聞やテレビは、1時間話しても使われるのは数行、数秒に過ぎず伝わらない
◇一部のマスコミは自分の作ったストーリーに合わせてコメントを利用する
と新聞やテレビ会見の問題点を一部の全国紙のインタビューで語ったという。
しかし、この「動画会見」について、新聞、テレビといったマスメディア関係者の多くは、批判的だ。
例えば、毎日新聞の元論説委員で政治評論家の岩見隆夫氏は、
◇広島市長の退任ニュースは、原爆被災地の市長として世界的ニュースである
◇広島市長の退任については、多くの人に周知徹底させる必要がある
◇動画サイトの再生回数は数万件であり、伝達能力が乏しい
◇新聞・テレビは動画サイトの内容を一斉に2次報道している
と1月11日付のスポーツニッポンのコラム「永田町曼荼羅」で述べている。
要は、
「動画を通じた会見では、市長退任の説明責任を果たしていない」
と言いたいのであろう。
また、岩見氏は、コラムの中で、片山善博総務相の1月7日の記者会見の談話である「多くの方が情報を知りえるのは新聞やテレビだ。(報道の)結果が真意と一致しなくても、いちいち目くじらを立てるべきではない、ある程度の齟齬を受け入れなければ、大衆社会の民主政治は機能しない」を引き合いに出して「長年(首長として)トップの座にいた者のおごりを感じる」と痛烈に批判している。
私は、岩見氏や片山氏の言いたいことは理解できるが、秋葉氏の「想い」に対して誤解があるように思う。
そもそも、秋葉氏は、定例会見やすべてのマスメディアに対する取材を拒否しているわけではない。
また、新聞やテレビの役割を否定しているわけでもない。
おそらく、動画サイトで会見を発表することにより、新聞やテレビがその会見を見て2次報道し、世間に「秋葉市長退任ニュース」が広く伝わり、周知されることを想定していただろう。
「動画サイト」や「ブログ」を通じて、主張を述べる政治家として有名なのが、民主党本代表の小沢一郎氏や鹿児島県阿久根市の竹原信一元市長である。
彼らは、「真意が直に伝わるメディア」として、「動画やブログ」を活用している。
私は、これらのメディアを通じて、「彼らの比較的生に近い真意」を知ることができたので、多くのマスメディアが小沢氏や竹原氏に対して批判的な論調の記事を載せていても、「その論調はちょっと偏向しているな」と判断することができた。
おそらく、マスメディアが報道する内容のみで小沢氏や竹原氏を評価しようとすれば、違った認識や印象を抱いていたに違いない。
岩見氏は「新聞やテレビこそがメディアの中心である」というプライドや「動画というメディア」に対する脅威、
片山氏は「実像・実態以上に過大評価された報道」をされてきた自身の経験、
から来る「秋葉市長の動画会見」に対する感想だと思う。
「マスメディアの報道により、必要以上に評価されて持ちあげられ、結果として宣伝につながってきた人」は、「報道によるある程度の齟齬」は、当然許容できるだろうし、むしろ「いい意味で誤解や齟齬があってマスコミさん、どうもありがとう!」という気分だろう。
しかし、「情報量を減衰させずに伝達したい」場合は、いい意味でも、悪い意味でも「バイアスがかかった報道」は、情報発信者にとってストレスがたまるだけだ。
「生の情報を伝えたい、あるいは、知りたい人」にとっては、「動画やブログ」と「マスメディアによる2次情報」や「動画やブログによる情報発信後のマスメディアによる取材報道」を併用して『正しい情報の価値、評価、判断』ができる時代になったことは喜ばしいことと言えるのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ211号より)
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