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市民講座で「ビジネス系講座」の企画をしている知人と話しているときに、

「ここ最近、ビジネス系講座を、一般市民向けに募集するのは、だいぶ行き詰ってきた感があります。ビジネス系のはやりが、わからなくなってきました。仕切り直しで考えていかないと、今後続いていかない状況になってしまいそうです」

という話題になった。


詳しくお聞きすると、以前は、「起業系講座」や「ブログ活用系講座」など企画をすれば「大入り満員講座」が続出していたという。

受講生向けのアンケートや書店のビジネス系コーナーで最近の流行りをチェックすると、「問題解決」や「ロジカル・シンキング」「ファシリティマネジメント」などに興味を持つ人が多く、流行っているようなので、企画してみるが、思ったように集客できないのだという。


ちなみに、市民講座の企画サイドとしては、同様の講座を完全な民間の教育会社で受講するよりも市民講座の受講料が安いせいもあって、カルチュア系の講座は、比較的計画した通りの定員を容易に満たせるらしい。

したがって、収益面だけで考えると、カルチュア系講座を増やしたいのだが、所管となる教育委員会から「ビジネス系講座にも力を入れよ!」というご指示もあり、

◇社会情勢に対応した生涯学習、自己啓発の場を提供する

◇互いに切磋琢磨しあう機会を作りたい

といった市民講座の持つ特性や使命を考慮すると、なかなか悩ましいのだと言う。


この話を聞いた時の、私の個人的な感想としては、

「ビジネス系講座を、一般市民向けに募集するのはなかなか難しい」

と思った。

その理由は、「市民講座を受講する顧客層の市民講座へのニーズ・期待」と「現在、ビジネスで必要とされているスキル」が必ずしも一致しないからである。


一般的に、多くの人は市民講座を、

「市民講座=カルチュアスクール」

「市民講座=テレビで見かける著名な先生の話を安価に聞きたい」

「市民講座=安価(身銭が切れる範囲かつ気軽に受講したい)」

「市民講座=自分自身を磨き、仲間を増やす」

という認識で捉えている方が多いのではないかと思う。


したがって、

◆ビジネス系の本来のイメージするターゲット顧客層が、そもそも市民講座の案内に目が向かない

◆ビジネス系講座は「仕事の時間に会社のお金で行くもの」という概念がある

という状況だろう。


「起業講座」「ブログ講座」などが流行ったのは、

◇受講者が会社に属していない「無所属」のケースが多い

◇所属している会社の予算で出席できる類の講座ではない

から受講生が多かったためだろう。


さらにいえば、「市民講座が開講される余暇の時間まで頭を使いたくない」というのが

本音ではないだろうか。

つまり、市民講座には、

「仲間をつくる」

「講義内容にエンターテイメント性を求めている」

といった「ラフな気分で受けたい」という受講生が多いのだろう。


したがって、「ビジネス系講座」で「集客を目的」とするならば、

講師にパフォーマンス力がある「聞いているだけで楽しい、抱腹絶倒系」の講義が、ウケがいいはずだ。


なお、コンサルタントが市民講座などの公開講座やボランティア的講座に講師として招かれた時の『淡い期待』は、「自分の研究してきた考え方やノウハウを多くの人に聞いてもらいたい!」という真摯な理想も当然あるが、その他には、

◇自分のコンサルティングのクライアントさんに繋がってくれないかなぁ

◇自分の著作物などの読者になってくれないかなぁ

◇受講生が書いているブログなどで紹介してくれないかなぁ

という気持ちも多いにあるが、なかなか期待通りには行かない。

同じビジネス系講座の受講生でも、「会社が予算を出して受講生を送りこんでくる性質のもの」と、「個人で余暇の時間を割き、身銭を切って申し込んでくる市民講座」などは、受講生のニーズが違うのだなぁ、とつくづく実感するのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ199号より)



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