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忘年会シーズンになった。

全国的に繁華街は「ガラッガラ」と言われるようになって久しいが、さすがに、12月の週末はそれなりに、人が出ている。

先週の3日の金曜、4日の土曜は、友人・知人との忘年会が「ススキノ」であったが、居酒屋さんは、激込みだった。


ただ、タクシー運転手さんに寄れば、「深酒する人は少なくなったよね」という。

以前なら、飲み屋さんの営業が終わる深夜の1~2時ともなると、タクシーは大忙しだったそうであるが、最近では、地下鉄のあるうちに帰る人が多く、以前だったら「ススキノと住宅街の郊外のピストン輸送状態」だった時間帯に、客待ちしているのだという。


私が社会人になった頃は、バブルがはじけた後ではあるが、まだそれでも、官官接待は普通にあったし、週末はタクシーを捕まえるのが難しかった。

今の30代前半以下の人に聞くと、「日本が右肩上がりで経済が延びてきたとき」を実感していないので、「裕福な時代ってあったんですか?」と言う感覚だ。

彼らの卒業時は、すでに就職も厳しく、私が「学生の頃は、企業に会社パンフレットの請求をしただけで、テレフォンカードや中には「内定通知書」を入れてくる企業があったし、会社訪問するだけで、交通費と手間賃がもらえたので、30社も回れば、アルバイト代よりも稼げたよ、と言う話をすると、目をまん丸くして驚いている。

彼らと話していると、隔世の感がある。


話は変わるが、12/14号(12/8発売号)の「週刊SPA!」に『「子供を作るのが怖えぇ!」大人の悲鳴』という特集が掲載されていた。

記事によると、「2040代の未婚の男女に対する調査では、4割以上の人が「子供を持つことに不安」を感じていて、その理由として

◇現在の収入のままでは、子供を成人まで生活を支えていけない

◇子供を大学まで出せる自信がない

◇ママ友などの付き合いでかなり嫌な思いをしそう

◇主婦なのに夜まで働かなければならず、そんな中で子育てはしたくない

◇どんなにまっすぐ、優しい子に育てたくても、周りのバカ親と躾のされていない子供のせいでイジメやトラブルに巻き込まれ、親も疲弊する

◇子供が障害を持って生まれるリスク、子供に嫌われるリスク、子供がグレるリスク、子供が就職できないリスク出不安

などが挙げられていた。


東京大学文学部の43歳の准教授赤川学先生によると、「例えば、18歳まで何をしても無料、という政策を取っても、結局いたちごっこ。かつて育児支援政策で大幅に出生率を回復したスウェーデンでも、その後、一気に急落して、現在では、日本並みの1.5前後で、一時的な効果に過ぎない」という。

つまり、子供手当などの対策を施したところで、先行きが見えない状態に変わりはなく、上記に挙げた不安に苛まれるぐらいなら、子供は作らないしいらない、というのが世界的な先進国の傾向のようである。


ある年齢になったら結婚するもの、子供を作るもの、とある意味、盲目的にみんなが当たり前の価値観を持っていた時代と違って、現在は、「結婚し、子育てしていく現実」が見えるから、どうしても、大金持ちでない限り、多くの一般庶民は「リスク」を考えて躊躇してしまう。

情報もたくさん入ってくるから、慎重になるし、ある意味、わがままになる。


情報過多の時代のせいなのか、価値観が多様化したためか、先進国と発展途上国の差がなくなってきたためなのか、理由はわからないけど、なんだか、生きていくのがシンドイ時代になったなぁ、と思う。



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