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2010年11月24日付のクローズアップ現代は、
「“内定がとれない” ~新・就職氷河期~」
と題したテーマが取り上げられていた。

番組では、
◇来週卒業予定の大学生の就職内定率は史上最低の57.6%になっている
◇内定率が低い理由は「大量一括採用」から「少数・厳選採用」に企業が転換したため
◇企業は「優れた人材」を採りたいが、採用時期と重なるためゼミや留学を断念し「企業が求める能力が磨けない」という悪循環
・・・
といったことを取り上げていた。

番組を視聴した感想を、ひと言でいえば、多くの大学生は、
「就職ではなく就社活動をし過ぎて、大企業にばかり目が向いている」
と思った。
つまり「就きたい職業」よりも「名前を知っている企業」「上場している大企業」を選択しているために、人材の需要供給にアンマッチが生じているのだ。

正確にメモを取っていなかったので、「うる覚えの数字」であるが、2009年度の大学4年生の総数は約54万人いて、その動向は、
◇パート・アルバイト:1万2千人
◇未就職:8万人
◇留年:7万人
となっており、4年生の、約30%が「正社員・正職員として就職」や「進学」をしていないのだ。
数字を見れば、「勤労することが日本人としての義務であり、強い日本を作る」という考えに基づくならば、若いうちに「まともな職業経験が積めないニート状態の人が増えて行く」ことはゆゆしき問題といえるだろう。

ただ、これもうる覚えの数字であるが、
「1000人以上の大企業」
の「求人数と求職者」はそれぞれ、「約18万と約28万」で、圧倒的に求人が少ないのであるが、
「1000人以下の企業」
になると、番組のデータだと、確か20~30万人は求人数の方が多かった。
つまり、
◆内定率が低いのは、学生が大企業志向にもかかわらず、大企業の求人自体が不足しているから
◆企業全体でみれば、大学生の求人自体は、求職者数より多い
のだ。
したがって、技術を持った、その業界では、「隠れた優良企業」に学生の目が向いていない、あるいは、学生に情報が届いていない状況なのだ。

多くの企業をコンサルティングや審査で見た経験から言えば、テレビのコメンテイターや世間の人がよく言い放つ【大企業なら一生安泰というのは、もはや幻想である】とは、私は言わない。
なぜならば、事実、大企業の方が、給与水準が高く、転職する場合も、有利に働くことが多いのも現実だ。

ただ、「人生において何が幸せか」「どのような人生を過ごしたいか」という観点で捉えれば、「必ずしも、いわゆる大企業に就職すること」がベストの選択ではない。
大企業に入れたところで、管理職ポストは限られているし、し烈な出世レースに参加することになり、常にプレッシャーとの戦いだ。
むしろ、「限られた期待される新人」として中堅企業に就職した方が、「会社の中のいろいろな仕事が経験できる」「若いうちから責任を持った仕事を任される」「トップには成れずとも、役職者になって会社を動かせる」といった「やりがい」は中小企業の方が感じるかもしれない。

とにかく、現状の「勉強したいのに進学しづらい」「大企業に勤めたいために留年する」という状況は日本の損失である。
企業側の採用方式や人事における「入社年次主義」、学生サイドの「大企業主義」を改めることも損失を減らすポイントなのだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ204号より)


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